salomonが考えるフリーライドスキーの決定版「QST BLANK」

SKI

2016年の登場以来 第3世代となる新QST

どんな状況にも対応できるオールマウンテンモデルとして長年人気のsalomon(サロモン)「QST」シリーズ。とくにフリーライドシーンにおいては、開発チームとクリス・ルーベンやアレクシス・ゴッドバウト、スタン・レイ、コーディ・タウンゼントといったライダーたちとのリレーションシップによって高い完成度を誇っている。

「QST」シリーズのラインナップはサロモンのフラッグシップモデルだ。ウエスト幅別に広く揃い、モデルごとのサイズ展開も豊富なため、’17季の登場以来、多くの人に愛用されている。

ラインナップに共通しているのは、トップとテールを薄く軽くして、センター部分はしっかりしたウッドコアで構成するという、サロモンが長年培ってきた「SpaceFrame」を進化させた「SpaceFrame3.0」を基盤システムに使っていること。

これがターンの素早い切り替えを実現し、ハードパックな雪面状況でも力を着実に伝達。様々な状況でパフォーマンス力を引き出し、あらゆるフィールドや滑走シチュエーションに対応できるスキーになっている。

ウエスト幅85mmから118mmのレンジの間に5モデルを展開し、とくに90mm台のラインナップはスキー場で何でもできるスキーとして、コアにフリーライドやバックカントリーを志向しないスキーヤーにとっても、扱いやすいスキーとして好評だ。

目玉はウエスト幅112mmの「QST BLANK」

2016年の登場以来、2度のアップデートを行ってきた「QST」シリーズ。’22季は新しく設計を見直し、第三世代としてラインナップを一新する。とくにフリーライドのコンセプトをイチから見直し、ウエスト100mm以上のスキーの新たな可能性を探っている。その目玉がウエスト幅112mmの「QST BLANK」だ。

新生QSTのコンセプトを伝えるPV

この新しいスキー開発の中心になったのがサロモンのライダーたち。

アレクシス・ゴッドバウト、スタン・レイといったメンバーが中心になったアスリート主導の映像制作カンパニー「BLANK Collective Films」というのがある。フィルマーのジェフ・トーマス(salomon SKITVをはじめ多くの作品を発表)が監督となり、オリジナルのフリーライド映像を毎年公開し、全世界で話題を振りまいている。

この作品には多くのサロモンライダーが出演しており、カナダの雄大な自然を中心に、自然豊かな地形で、トリックを織り交ぜたラインやビッグライン、全身が埋まるほどのパウダーにまみれたりと、多彩なスキースタイルをひとつに混ぜ合わせたフリーライドを表現している。映像を見ればそれは一目瞭然だ。

Blank Collectiveの最新作「FOLLOW THE FORCAST」。フルセグメントがYou Tubeで閲覧できる

この映像に出演するサロモンライダーたちは、深い雪でパフォーマンスを発揮する118と万能性に優れた106の間に大きなギャップがあることを常々気にかけていた。それはちょうどこの3シーズンでサロモンのビンディングにも大きな変化が生まれていることも無関係でない。

スキーの性能を最大限に引き出すセパレートタイプの「STH」、登る時はTEC機構、滑る時はアルペンビンディングになる「SHIFT」、超軽量でクライム&ライドに最適な「MTN」。それらのビンディングにあわせてスキーを118と106の二本のみで使い分けるのは汎用性にやや欠けていると感じていたのだ。

そこで、その隙間を埋めるべくライダーと開発陣によって生まれたのが112mmのウエスト幅をもった「QST BLANK」。「BLANK Collective Films」のライダーたちのフリーライド観やコンセプトをスキーへ落とし込んだこともあって、「BLANK」の名称が使われた。まさに、「BLANK Collective」のシグネチャースキーのような位置づけだ。

「QST BLANK」の機能面

「QST BLANK」の基本スペックは以下の通りだ。

QST BLANK
キューエスティ ブランク
10万4500円 
L=178、186、194cm
D=137−112−126mm(178cm)、138−112−127(186cm)、139−112−128(194cm)
R=15m(178cm)、17m(186cm)、18m(194cm)

この112mmのウエスト幅がサロモンの考えるフリーライドスキーの最適なスペックとなる。このスキーのポイントは2つ。

・機敏な動きをもたらしたアウトライン
・スキーへ確実に伝えるパワー伝達力

ひとつめは形状。「QST」シリーズではこのBLNAKとPARKのみが、トップとテールが反り上がるツインロッカータイプ。トップとテールのワイドポイントをセンター側に寄せることで、ピボット的な動作がしやすく、より俊敏にスキー操作ができるようになっている。178cmで回転半径15mと数値を見ればその取り回しやすさは一目瞭然だ。
また、トップとテールにはコルクを配置して、軽量化を図りながら、振動吸収性ももたらしている。これもピボット的な動きのしやすさの一因だ。

トップ部分に見えるコルク。”コルクダンプリファイア”がバランスのいいスイングウエイトをもたらす。

2つ目のパワー伝達。足元には耐衝撃性能の高いABS素材を高密度で注入し、従来どおりのサイドウォールと組み合わせたことで、これまで以上にグリップ力が高まった。また、補強材としてカーボンと麻を入り混ぜたユニークな補強層がトップからテールまで組み込まれている。これはカーボンファイバーの軽さ、強度、安定性と、麻の振動吸収性を兼ね備えたサロモンオリジナルの素材だ。

足元に配置された水色の部分がABS素材を高密度で注入した”ダブルサイドウォールテクノロジー”。耐衝撃性能が高くエッジグリップ力の向上に寄与している

これまでの「QST」シリーズが持つ汎用性にこれらの機能が合わさって「QST BLANK」が実現した。
112mmのウエスト幅が雪山の全てにおいて、パウダーや圧雪、起伏豊かな自然地形など、シチュエーションを問わず性能を発揮してくれる。
また、装着するビンディングによって、様々なシーンが楽しめる。 コディ・タウンゼントは「MTN」をセッティングし、クライム&ライドなスタイルに合わせて使っている。バックカントリーでもトリックを織り交ぜたラインを描くアレクシス・ゴッドバウトは「SHIFT」ビンディングを。急斜面をハイスピードで下り、ビッグなジャンプをきめるスタン・レイは「STH」。「QST BLANK」はビンディング次第でそれぞれのスタイルの特性にマッチするスキーになるのだ。

では、国内のフィールドで使っている佐々木明と勝野天欄の2人はどんなセッティングにしており、その使用フィーリングはどんなものなのだろうか?

佐々木明と勝野天欄のインプレッション

佐々木明

Photo/Hiroshi Suganuma@SALOMON

アルペンW杯では日本人最多となる3度のW杯表彰台に立ち、オリンピックは4大会連続出場。現在はオールマウンテンで視野の広いフリーライドを追求中。自ら製作した映像作品『TWIN PEAKS』も好評。

身長182cm/体重86kg 使用モデル:SKI:QST BLANK(194cm) BINDING:S/LAB SHIFT MNC 13 BOOTS:S/MAX 130 CARBON

■FLEX & TORSION
・ノーズ:4/5 
・センター:5/5 
・テール:4/5

各シチュエーションのレコメンド
POWDER 5
GLOOM 5
HARD PACK 5
PARK 2
BUMPS 1
TOURING 3

全体がハードな作りで、レース仕様に近い強さを持ったスキー。
全く一新されたQST BLANKを手に入れてからというもの、ファットスキーでありながらその高いカービング性能はファットスキーでは到達のできないと思われていたハードコンディションで絶大な信頼感があります。デブリゾーンやアイスなどコンディションでのスピードを求めた滑りを最大限にサポートしてくれます。
ロッカーが強く入るファットスキーでトップを咬ませてターンを始動させるために、従来のQSTよりトップのワイドポイントを下げてテールのワイドポイントをセンターに引き寄せることで、ロッカーポイントの影響を受けずカービングスキーのような食い付きを生みだしています。 能力の高いスキーヤーには最大の武器となる一方、脚力がなく板をたわませることのできないスキーヤーには乗りこなせないモデルでしょうね。これまでのサロモンは常に平均点を狙った板を作ってきましたが、完全にビッグマウンテンで戦うための板を作ってきた印象です。ただ、俺が乗ったのは194cmなので、サイズを落とせば上級者は性能を発揮できるスキーでしょう。 ブーツはカーボン搭載で軽量化されたシェル。なによりカーボンは反発が強いので、アグレッシブなスキー操作を最大限にサポートしてくれます。

勝野天欄

Photo/Hiroshi Suganuma@SALOMON

幼少期からニセコエリアでモーグル、フリースタイルを通してスキーに触れ、そこで身につけた技術を使いフリーライドで国内外の大会に参戦。アスリート活動の課題解決(若者の経済的な部分と、スポーツ選手のセカンドキャリア)のため、エンジニアとしてのキャリアも積みながら活動中。

身長174cm/体重74kg 使用モデル:■SKI:QST BLANK(186cm) ■BINDING:STH2 WTR 16 ■BOOTS:S/MAX 130 CARBON

■FLEX & TORSION
・ノーズ:3/5 
・センター:4/5 
・テール:3/5

各シチュエーションのレコメンド
POWDER 4.5
GLOOM 4.5
HARD PACK 5
PARK 4
BUMPS 3
TOURING 4

ダブルサイドウォールテクノロジーが新しく追加されたことにより、スキーのグリップ力が強く、スピードがある場合でも足元が安定します。ハイスピードでも板のトップがバタつきにくいです。スキーのブレがなくなるので、ハイスピードでも安心感があります。ジャンプをした後、加速する時に安定するので、連続してアイテムをヒットするというハードチャージングなスキーにも向いています。
ノーズのワイドポイントが少し下がったので、ノーズバターなどの小技もやりやすいです。
スキーのイメージはノーズとテールが滑らかに進行方向に入っていき、足元に搭載されたテクノロジーによりしっかりグリップする。これによって操作性が高いのはもちろん、かなりハードに滑れます。 高速ターンや硬いバーンでも安定したターンや滑りがしたい人、連続ヒットが続くような斜面を滑るような人など、どんな場面でもグリップの効いたターンを求める人には、とくにオススメです。
スキーに搭載されたダブルサイドウォールテクノロジーと、「S/Max130」と「STH2 WTR 16」で足元を固定させることで、強靭なグリップ力が生まれるので、スピード、安定性、操作性が上がる最高に攻める滑りができるセットアップになっています。

佐々木、勝野の2人で行った北海道セッションの模様はこちらをどうぞ

salomon 21/22ニューモデルの詳細はこちら

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