Skier:Cassie Sharpe
伝統に培われた高い技術力から生まれたジャパンブランド「ZUMA SKIS」の’23-24シーズン注目のニューモデルや話題のトピックスを、「SNOW EXPO JAPAN 2023 YOKOHAMA」(2月15~日開催@パシフィコ横浜)で聞いてみた。
世界トップライダーの意見を反映した商品作りは続く
2015年フリースキーブランド「ZUMA SKIS」としてリリース以来、FIS W-CupでZUMA SKISに乗るカナダチームのCassie Sharpe(キャシー・シャープ)やRachael Karker(レイチェル・カーカー)らは、これまでハーフパイプで数々のタイトルを獲得。2022年の北京五輪でも女子ハーフパイプでキャシー・シャープが銀、レイチェル・カーカーが銅メダルと表彰台に上り、ZUMA SKISの名とクオリティを世界にアピールした。
世界のコンペシーンや国内で活躍するライダーの意見を積極的に取り入れ開発しているZUMA SKIS。パイプ向けスキーはカナダのナショナルチームのライダーたち、スロープスタイルに対応する汎用性の高いモデルは中国チーム、国内向けは日本人ライダーのフィードバックを得て、常に次の次元へのパフォーマンスを叶える商品開発に取り組んでいる。
’23-24シーズンはグラフィックが一新!
’22-23シーズンからの大きな変更点は、グラフィックがすべて一新したことだ。グラフィックデザインは、基本は日本で行っているが、「PRO PIPE」だけは使用しているレイチェル・カーカーやキャシー・シャープなどが中心となり、カナダのデザイナーを起用してデザインしている。
ラインナップがZUMA SKISの主力に研ぎ澄まされた
’23-24シーズンへは、ZUMA SKISの主力がパークライドのため、ブランドメッセージとして、よりそちらにフォーカスする形となった。展開は7モデルだ。
「PROPIPEは」はカナダハーフパイプチームのほとんどの選手が愛用するハイエンドモデル。パイプに特化した一台は、反発が強く、パイプでしっかりと飛ぶことができる造りになっている。
そのPROPIPEのアウトラインを継承し、ソフトフレックスと軽量化を施したのが「PRO GENE」で、日本ユーザー向けのモデル。
ラインナップの中で一番の売れ筋が「Kru:Z」と「M.I.Y」だ。
Kru:zは汎用性の高いモデルで、しなやかなフレックスを持つセンター87㎜のツインチップ。万能でフリーライドでのどんなシーンでも扱いやすいため、初めてツインチップに乗りたいスキーヤーにはもってこい。コストパフォーマンスも良く、最初の1本にオススメだ。
M.I.Yはオールマウンテンモデルとして人気を博しているモデル。’23-24シーズンに向けて、M.I.Yの柔らかいモデルが出たことは要注目だろう。センター98㎜はパウダー・バックカントリー、もちろんゲレンデでのシャープなカービングにも威力を発揮する。
ディープなパウダーをもっと攻めたいスキーヤーには「VIABOOM」、センター109㎜でフレックスポイントを深雪向けにチューンしている。テールにロッカーが入っていて、ちょっとサーフィーな乗り味で気持ちよくパウダーが滑れる。パウダー・バックカントリー派にはもってこいの1本だ。
「FUTCO」は125cmからのユース・ジュニア・レディス向けのフリーライドモデル。ジュニア向けのフリーライドモデルを出しているブランドは少ないので、たくさんの人にスキーを楽しんでほしいというブランドメッセージとして大切にしているという。
▼試乗会主催者であるSKI SHOP VAILスタッフ(海野さん)による説明動画
公式サイト:https://swallow-ski.com/brand/
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