トランシーバーなどアバランチギアの展開にとどまらず、雪山での安全知識や技術を提供し続けている「ORTOVOX」。’24-25季の話題を「JSP SNOW EXPO JAPAN2024」(2024年2月13-14日開催@パシフィコ横浜)で聞いてみた。
新しいミニマリストのための「SWITCHBACK」登場
1980年、初めてのアバランチトランシーバーをプロデュースして以来、次々と革新的なプロダクツを開発し、アルプス山岳プロガイドの間で高い信頼性を得るブランドとなったORTOVOX。そのラインナップはアバランチギアだけでなく、バックパックやアパレルなども充実している。
バックパックでは「オートルートシリーズ」がフラッグシップモデルとして人気だが、‘24-25シーズンには新しいバックパック「SWITCHBACK」が登場した。
ツアーのシリーズなのでオートルートと同様の思想だが、軽量化して機能を少し省いたミニマルモデルだ。同じサイズ、同じ容量のバッグと比較すると、重量が300gも軽くなっている。その分、オートルートにあるエッジガードやサイドのアジャスターもかなり簡素化された。バックパネルもシンプルになっているのがわかる。
オートルートはスノーボードやスノーシューのアタッチメントがあったが、「SWITCHBACK」はスキーのみ。スキーヤー専用ともいえる。25・27・30・32ℓという展開だ。カラーも独特で、ヨーロッパらしいとでもいおうか。主力カラーは「wild berry」とか。昨シーズン「オートルート」をたくさん仕入れたプロショップからは「色がすごくいいね、惹かれる」と高評価で、ヒットの予感ありだ。
予想外に多く購入されたエアバッグ「ライトリックツアー」
展示会ブースでスタッフが教えてくれたのが「実は昨シーズン、とても売れたのがエアバックなんです」という話。ORTOVOXはライトリックシリーズという電動式のエアバッグを展開している。「この値段のものが日本国内で多数売れたというのは、ちょっと予想外で、日本のユーザーもようやくアバランチエアバッグに対する意識が変わってきたことの現れではないかと、嬉しく思っているんです」という話。
ライトリックシリーズは‘24-25シーズンも継続展開。他の電動式エアバッグと比べると非常に軽い、という高評価で、そこが特徴とウリになっている。デザインもカッコいいと評判だ。ARC’TERYXとの共同開発によるスタイリッシュなデザインも注目を集めた理由のようだ。-20℃まで対応するリチウムイオンバッテリーを使用し、充電式なので何度でも使用することができる。使う練習もできるのも嬉しい。
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