LINEが提案する新しいスキー「BLADE(ブレイド)」がターンを面白くする|切って切って切りまくれ。

SKI

■宙を浮かないLINE初のPV映像

20年以上にわたって常識にとらわれないスキーを作り続けてきた「LINE(ライン)」。そのブランドから、これまた一風変わったスキーが登場した。それが「BLADE(ブレイド)」だ。

まずは映像から見てみよう。

最初の映像が「BLADE」のPR映像。残りの2本はシーズン中にこの板にハマり乗り込んだ丹野幹也の様子だ。

深いカービングターン、巻き上がる雪煙、エッジトゥエッジの切り替えなど、スピードを出してターンの面白さを引き出すスキーがこの「BLADE」だ。

■ブレイドってどんな板?

BLADE 95 169、176、181cm|154-95-124mm|R=Tight
BLADE 92 153、160、167cm|140-92-114mm|R=Tight

「LINE」から2018年に発表された汎用性の高いウエスト幅105mmの「SAKANA(サカナ)」。特長的なスワローテールをもったシェイプで、ロングやショートを問わないターン弧が描け、パウダーでも浮くとあって人気を博している。
その「サカナ」のデザインを参考にして、よりオールマウンテンでの性能と汎用性に考慮して作られたのが「ブレイド」だ。ウエスト幅の違いで95と92の2つのモデルを用意している。

このスキーを一言で言うと、”ハイスピードで安定したターンができる”だ。

「ブレイド」のシェイプはトップから154-95-124とかなり絞られた形。「サカナ」に比べてウエスト幅が10mmも狭くなっているにも関わらず、トップは4mmも広い。テールは抜けのよいターンを想定しているため14mm狭くなっている。 トップのロッカーは低くとり、有効エッジを長くして、グリップ力と安定感を得た。

コア材には100%アスペン(❷)を採用し、軽さと安定した滑りをもたらしている。
ノーズとテールの先端には2つの独立したチタンメタル(❸)が組み込まれターンの入りや抜けの時にパワーをロスすることなくスキーに伝えられる。
特徴的なのはスキー全体を覆う魚の骨のような形をした中抜きのチタンメタル”GAS PEDAL METAL”だ(❶)。これは、芯材の特性をいかしながら、エッジグリップとトーションの安定性を高めている。

・日本で一番このスキーを乗りこなした 丹野幹也の一問一答インプレッション&レビュー

Photo/Takahiro Nakanishi

ーーここから、LINEのサポートライダー丹野幹也にこのスキーのインプレッションを聞こう。
彼は国内外のスロープスタイルやハーフパイプのコンペシーンで活躍し、現在は山形県でスキーショップ「TRANKBASE」を営みながら、バックカントリーやスキー場でさまざまな活動を行っている。

編集部(以下・編):ファーストインプレッションは?

丹野幹也(以下・丹):最初はメタル入りのスキーなので硬くてハードパックメインという先入観がありました。スピードを出して、スキーの跳ね返りを力で押さえつけながら、フォールラインにスキーを落とし込んでいくイメージです。
でも乗ってみたら思っていたほど硬くない。個人的にはメタル入りにしては、硬すぎずよくたわむスキーでしたね。

編:メタルが入っているのに、よくたわみ、スピードを出たらよく曲がる?

丹:そうです。めっちゃ曲がるんですよ。はじめカタログを見たらラディウス表示が「Tight」ってなってるじゃないですか。
「なんだこれ?」と思って実際にどれくらいのかターン弧を測ってみたんですよ。 エッジに乗って半円を描いてみたらどれぐらいかなと(編注:上記映像が参考ターン)。正確ではないですが、おおよそ13mくらいでしたね。
なので、これまで自分が乗ってきたスキーはモーグルスキーやツインチップ、ファットスキーだったから、かなり曲がるスキーという印象です。

編:このスキーでどう遊びましたか?

丹:こういったタイプのスキーは自分からはなかなか乗ることがなかったので、とても新鮮でした。
昨シーズンは雪も少なかったので、コースを滑るにはちょうどあっていたと思います。ビンディングの取り付け位置がテール寄りではなかったので、意外とスイッチもいけるなと思い、スイッチでのカービングを楽しみましたね。 パークも入りましたよ。キッカーではカービング抜けで飛んだり、ウェーブのような障害物を滑ったり。

丹野幹也が乗るBLADE95

乗って思ったのは、よく切れるスキーですけど、太いんです。ノーズのシェイプは150mmを超えています。 シェイプが細いスキーに比べるとエッジの噛みが緩く感じるかもしれません。
でも、それよりも安定感があって、スキー場のパウダーは難なく入れます。

僕らのようなフリースキーやモーグルをやってるやってきた人達には、新しい遊びを提案もできるかなと思いました。 細くてラディウスが小さいスキーはよくみますが、太くてしゃもじのようなスキーで、ビンディングは真ん中寄り、スイッチでもカービングでも滑ることならなんでもできる。
いかにも「LINE」らしいと思います。

Photo/Takahiro Nakanishi

編:「BLADE」とよく似た形状に「PESCADO(ペスカド)」や「サカナ」がありますが、このスキーはその延長線上?

丹:それぞれのスキーの特性は違いますが、「ブレイド」と「サカナ」は繋がっている気がしますね。

「サカナ」はウエスト幅(105mm)やノーズのロッカーの上がり具合、スワローテールといったシェイプの違いもあって、パウダーは本当に気持ちいい。 「ブレイド」でもパウダーは楽しめますが、ウエスト幅が狭く、なによりターンの抜けは「サカナ」に分があります。たぶんスワローテールが効いているんでしょうね。

ただ、フラットバーンでは「サカナ」と共通項があります。「サカナ」はよく曲がりますが、切れ味という点では「ブレイド」のほうがいいです。

SAKANA 166、174、181cm|150-105-138mm|R=15m

編:地形にあわせた滑りは? 壁への当て込みやバンクなど……。

丹:バンク遊べますよ。ただ、ズラしたりスラッシュのような1発当て込んでという動きは正直あまりやりやすくはありません。できるけど、ズラすよりは切ってスピードを保ちターンを繋いでいく乗り方やラインのほうが面白いです。

とにかくエッジがよく噛むので、逆にズラしにくい。一旦エッジが決まったら、レールの上を走っていく感覚です。
ただ、それを自分から頑張って走らせるというものではありません。 スキーに体が遅れないよう真ん中にポジションを保ち、スキーを踏んでいくとドンドン加速していく。そんなイメージです。

Photo/Takahiro Nakanishi

編:「LINE」としてはまったく新しい基軸ですね。

丹:そうですね。瞬発的なターンをしたいなら、細いシェイプのスキーが反応もよくていいと思います。

「ブレイド」はエッジが噛むまでほんの少しだけタイムラグがあります。遊びがあるというか。ターンの切替時にフラットに乗っている一瞬があり、そこからターンに入っていく。そのとき、急激にエッジが深く噛むのではなく、浅く噛んでいる感触から徐々に深く噛んでいきます。
大きなターンではエッジに乗り続ければ、フォールラインにスキーが向かずに、横方向に延々とターンが引っ張れて、最終的には斜面を登っていくほどです。

編:斜面状況に応じていろいろなターン弧で遊べそうですね。最後にどんなスキーヤーに向いていますか?

丹:ターンをコントロールして中斜面が滑れれば、だいたいの人は楽しめます。
それから、ツインチップなのでパークでも遊べますが、これはレベルによるでしょうね。パークスキーよりも重量があるから、初心者向けではありません。滑りなれている人が使うと、並んでいるアイテムをこれまでと違う目線で捉えられ、新しい動きやラインがみつけられると思いますよ。
それから、ゲレンデをメインに滑り、年に数回バックカントリーを滑るなら、「ブレイド」と「サカナ」の二台持ちだと、シーズンを通して状況にあわせてスキーがチョイスでき、スキー場のコースを相当面白く滑れると思いますね。

編:どうも、ありがとうございました。

LINEの全ラインナップは以下のウェブサイトを参照ください
https://lineskis.com/en-jp

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