あのBOOKOFF(ブックオフ)でスキーギアを買い取ってくれるって、知ってました?

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BOOKOFFで中古品を買う

BOOKOFFで中古ギアを買うときは、どのような流れになっているのだろう。ハイシーズンになると、BOOKOFF SUPER BAZZARの店舗にはスノーギアコーナーが設置され、掘り出し物に出会えることも少なくない。そんなとき、スキーで気になるのは、やはりビンディングのことではないか。

「ビンディングの取り付け・調整のSBBの資格をスキー・スノーボードを取り扱う店舗の全スタッフが取得しているので、ビンディングのガタつきなども確認できます。お客様に合わせて圧などビンディングの調整もしています。ただ、ビンディング単体の買取や板のみの取り扱いはやっていないのです。あくまでビンディングつきのスキーの中古販売という形になります。
 お渡しする際にはソール部分のメンテナンス、ワクシングも行っています。実は店舗のバックヤード(屋外)でスタッフが懸命に一台一台手入れをしているんですよ!(笑)」

購入ニーズが高いものにアクセサリーがある。ゴーグルやグローブは価格帯的にも買い求めやすいので、BOOKOFF利用の入門者にはオススメかもしれない。スキーやブーツに比べて新しいモデルがリーズナブルプライスで手に入りやすくもあり、人気ブランドも豊富にランナップしているのだ。しかし、回転が速くてどんどん売れてしまうため、次の来店時にはだいたい消えてなくなっている。「掘り出し物」に出会ったら即購入しないと後悔することになる。

ゴーグルやグローブは、子どもの成長とともにサイズアップが頻繁なファミリースキー層にも非常によく売れる。なくてはならない物なので、常に売場から商品を切らさないようにしているという。なるべく売ってもらえるように促したり、買い逃さないように、しっかり買い取るように意識しているそうだ。BOOKOFFではオリジナル商品をOEMで製造し、新品として販売もしているのだ。これには驚きだ。

「エントリーの方には、BOOKOFFに来たら一通り、なんでも必要なものが揃うというワンストップサービスの環境を作ってあげたいんです。ラクで便利に、お手頃に快適に準備ができることも、滑りに行くモチベーションアップには重要ですから」。

近年、スキー人口の減少とか少雪とか、コロナ禍とか、ネガティブなことも多いけれど、まずはスキーをやってみてもらって、その面白さに気づいてもらって、続けてもらいたいんです。なので、まずはエントリーの方にお店にお越しいただき、そのためには商品がある程度揃っている環境を作ってあげたいんです」。

BOOKOFFの考える「捨てない社会」

BOOKOFFがスキー・スノーボードのリユース事業にも力を入れる背景には、どのような考えがあるのだろう。

ミッションは「捨てない社会を目指す」

「まず、業界全体のユーザーを増やすということもありますが、その背景には、この中古売買は日本ならではの強み、ということがあります。古物商という免許もあるように、日本では中古の売買は歴史もあり、とても多いんです。世界では稀に見るほど、日本は中古の売買に抵抗感がない国であるともいえるのではないでしょうか。リユース・リサイクルという概念が比較的浸透している国だからこそ、もっと活性化することで、商品がいろんな方に普及すると面白いんだろうな、そこから大きなムーブメントが起こせるのかな、と思うんです。

いま、日本のなかでもリユース市場はどんどん成長拡大していっています。メルカリのようなC to Cも伸びていますし、モノの流れはどんどん変わってきています。だから我々のようなB to C、いわゆる企業からお客様にという流れでは、800あるリアル店舗を活かして、モノをしっかりと次の方にまわしていくことで、「捨てない社会」を目指してくというのが、BOOKOFFのミッションなんです」。

■ 捨てない社会(循環型社会)へ変遷していくなかでのBOOKOFFの「姿勢」

ミッションを実現するために

from JAPAN というブランド

「いま、海外にもBOOKOFFは出店していて、マレーシアにもありますし、アメリカにも10店舗ほどあるんです。最近では、カザフスタンにも進出し、2店舗展開しています。いま、「From JAPAN」がすごくウケているんです。生産されたのは中国のMade in Chinaだったりするので、「Made in」でなくて「From JAPAN」ですね。日本人が使ったからこそ安心して使えるというステイタスが生まれているんです。例えば日本からフィギュアやアニメ、コミック系、クールジャパン系がたくさんいっている状況です。

2023年9月30日にオープンした2号店カザフスタンの店舗「Jalan Jalan Japan」の様子


これまで日本で売り抜けなくて廃棄になったものがマレーシアに流れて、すごく当たっているというのがあります。リユース店舗「Jalan Jalan Japan」(ジャラン・ジャラン・ジャパン)という屋号で展開しています。

ベビー用品や洋服、ぬいぐるみなど、本当に日本で売り抜けなかった用品だけで、買取りをしていないので、本当にモノが足りないんです。カザフスタンはウィンター用品が主力です。北海道と同じくらいの緯度なので寒いんですね、重衣料やウィンターものがとにかくよく売れるんです。極端な例だと10年20年前のスキーがすごく売れる。

けれど、カザフスタンにはオリンピアはまだいないんです。そこは国の力かもしれないですが、それこそ、カザフスタンからオリンピアを出したい。BOOKOFFで買った中古がきっかけでオリンピックを目指せた、なんてストーリーになるくらい、たくさんの人にやって欲しいと思っています。本当に増やしたいんです」。

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