北海道・札幌近郊のパウダーおすすめスキー場とコース10選

Location:SAPPORO TEINE

フリースキーヤーにとって北海道はパウダーの象徴的存在であり、特別な場所だ。北海道といえば札幌抜きに冬の旅は語れない。札幌周辺にはクルマで1時間ちょっと走ればアクセスできる手軽さながら、もれなく極上のパウダーフィールドが複数ある。札幌近郊でコンビニエントにJAPOWを満喫できるスキー場の名物パウダーコースを大紹介!


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サッポロテイネ

日本屈指の急斜面「北壁」で
オーバーヘッドのパウダースプレーを巻き上げる

札幌市中心部からクルマで約40分とアクセスのよさは抜群。標高1,000mを超える山頂からは札幌市街や石狩湾の美しい景観を眺めながらの豪快なライディングが楽しめる。疎林帯のネイチャーゾーンは非圧雪でパウダーの楽園だ。

ゲレンデ内だけでなく、テイネでパウダーを最大級に満喫するなら山頂からに豊かに広がっている広大なバックカントリーだ。その雪のクオリティと地形の面白さはハンパない。楽々リフトアクセスでパウダーの溜まったフェイスを滑り、最後はスキー場の駐車場に戻ってくることもできる。テイネでは山頂付近に「テイネゲート」設け、そこから先のスキー場管理区外での滑走については、自己責任を前提に見守るスタンスをとっている。

サッポロテイネのパウダー名物コース

・北かべコース

最大斜度:36度 平均:20度 / 距離:1500m / 斜面向き:北

佐々木大輔や児玉毅といった数々の名スキーヤーを育てたサッポロテイネの名を轟かせる名物コース。最大斜度36度の非圧雪斜面で、自然の地形を生かした変化のあるツリーランフィールド。トップスピードに乗った雪は極上だ。リフトが1本架かっていて、それでグルグル回せるから楽しい。「後戻りできないので自信のない方はご遠慮ください」と公式HPで表現されるほどのチャレンジングなコースだ。

・ネイチャーゾーン

手つかずの大自然を満喫できるネイチャーゾーンは4ヵ所に点在。パノラマ1号リフト沿い、パラダイスリフト沿い、白樺サントラップ・サンライズコースの間、白樺第2・第3リフトの間すべてツリーランフィールドだ。中でも山頂から右へ尾根沿いに滑るシティービュークルーズコース横のネイチャーゾーンは、変化のある中斜面で雪質も極上だ。

◆公式HP/https://sapporo-teine.com/snow/


札幌国際スキー場

札幌観光を楽しめるうえパウダーに妥協なし
降った翌朝ねらいでロングパウダーライド

Skier:Akira Sasaki

札幌市内からはクルマで90分ほどのアクセス至便なシティリゾートながら、雪の量と質は信じられないほどのクオリティという札幌国際。ハイシーズンには3m近い積雪を蓄え、5月まで6カ月以上も滑れるというタフなリゾートだ。最大滑走距離3.6kmの広大なゲレンデにはバラエティ豊かな7コース。どのコースも距離が長いため、降雪後はロングのパウダーライディングが楽しめるのが魅力。

札幌で観光やすすきのタウンをたっぷりと楽しみながら、雪の降り具合をチェックし、朝の時点で札幌国際に滑りに行けるのは嬉しい限り。また定山渓温泉へはスキー場から近く、立ち寄るには絶好。

札幌国際スキー場のパウダー名物コース

・ダウンヒルコース

最大斜度:30度 平均:15度 / 距離:2,200m / 斜面向き:-

札幌国際の自慢が最大斜度30度のダウンヒルコース。非圧雪コースのため、面ツル斜面が頂上から麓まで約2.2kmも続き、滑り応えはハンパない。このコースを軸にスカイキャビンを使って回せるので、滑る量も稼げる効率のよさも魅力だ。

・エコーコース

最大斜度:22度 平均:12度 / 距離:1,000m / 斜面向き:-

標高1,100mのゲレンデトップ付近にとびきり上質なパウダースノーが溜まる非圧雪コース。山頂にはナイスなカフェ「SKS INTERNATIONAL」もあり、フード付きで快適なエコークワッドリフトで回せるので、いくらでも滑っていられる。

◆公式HP/sapporo-kokusai.jp


キロロスノーワールド

札幌でしっかり遊びながら
日帰りで極上パウダーも味わえる

札幌市内からほど近く、札幌ステイでも十分に日帰りが可能。気温が低いため、シーズン当初から良質なパウダーが保たれるクォリティのよさ、パウダーライディングに適した地形の豊かなコースが多いと人気が高い。ハイシーズンの朝イチゴンドラに乗れれば、パウダーを滑れる確率が高い。前日に降っていなくても、軽い雪が風で巻き上げられて、雪面がリセットされることがある。前の晩に雪の降り具合の予報サイトでチェックすることをおススメ。

北面に位置する長峰エリアは中斜面をテンポよく回せ、パウダーゾーンは新雪滑走イベントも開催される名物バーン。横幅が広く、ラインの取り方次第で楽しみ方は無限だ。豊富な積雪で育つマッシュやバンクなども多い。

キロロスノーワールドのパウダー名物コース

・パウダーライド

最大斜度:29.5度 平均:10度 / 距離:222m / 斜面向き:東

大人気を集めるキロロの代表的なゲレンデパウダースポット。朝里山トップからグランドライン→非圧雪のエキスパートAコースを経由してドロップイン。とてもワイドなオープンバーンで解放感たっぷりだ。朝イチのノートラックを滑ってみたい憧れの場所。

・朝里第2Cコース

最大斜度:36.8度 平均:14度 / 距離:1100m / 斜面向き:ー

標高1,180mの朝里山トップから滑降する非圧雪のロングコース。フリーライド派にとってはキロロのゲレンデ内で、まず押さえたい人気トップの名物コースだ。ボトムからキロロゴンドラ1本でアプローチした後は、朝里第2リフトでクルクル回せるので効率もよい。隣の朝里第2Bコースも非圧雪の上級者コースなので、CとBで入れ替わり楽しむのもオススメ。

・オフピステ

朝里・余市・センター・長峰オフピステエリア

キロロはスキー場管理区域内で4エリアで5ヵ所もの広大なオフピステ開放している。設置された入口からのエントリー。美しいツリーランの森、変化に富んだ自然地形、ディープなパウダースポット、探検感あふれるコースなど、バリエーションは多彩そのもの。リフトを使ってバンバン回せるコースも多く、上級者にはたまらない楽しさだ。

◆公式HP/https://www.kiroro.co.jp/ja/


ルスツリゾート

世界中のコアな滑り手を魅了する
パウダーの溜まった美しい森でのツリーラン

Skier:Chris Rubiens

日本海から流れ込む湿気を羊蹄山が遮ることで、ニセコエリアよりもドライなパウダーが降り積もるルスツ。12月~2月は断続的な降雪により、毎日のように新雪でフェイスがリセットされ、パウダーヒット率も高い。Mt.イゾラとイーストMt. は斜面が北側に面しているため陽に当たりにくく、いいスノーコンディションが維持される。

「ウエストMt.」「イーストMt.」「Mt.イゾラ」の3つの山に広がるのは37コース、その総滑走距離は42km、広大なフィールドに機能的にリフトやゴンドラがレイアウトされているので、効率よく移動ができ、滑走量が稼げる点、パウダースポットがあちらこちらにたくさんあるのも人気の理由だ。

特に起伏のある変化に富んだ自然地形を活かしたサイドカントリーパークや、日本らしい広葉樹の森でのツリーランは有名。海外のスキームービークルーが雄叫びを上げるほどの面白さと「映像映え」なのだ。美しい森でディープパウダーのツリーランが楽しめるのもルスツならではだ。

ルスツの名物パウダーコース

・スーパーイーストコース

最大斜度:40度 平均:32度 / 距離:500m / 斜面向き:東

イーストMt.山頂を起点にする急斜面。ルスツリゾート最大斜度のコースは非圧雪とあって大量降雪後は気持ちの良いパウダーを堪能できる。サイズの大きなコブができやすく、普段は非常にテクニカルなエキスパート向きコース。

・ヘブンリーキャニオンコース

最大斜度:29度 平均:13度 / 距離:1850m / 斜面向き:東

Mt.イゾラの最深部、ヘブンリーエリアを代表する非圧雪コース。沢筋のために風に運ばれた雪が溜まりやすい上、なんとコース長は1,850mにも及ぶ。スキーヤー・スノーボーダーを問わず、パウダー好きが集うルスツの名物ポイント。

・ヘブンリースピリットコース

最大斜度:22度 平均:19度 / 距離:550m / 斜面向き:北東

滑り出しはなだらかなものの、分岐するヘブンリービューコースからならスピードに乗せたまま飛び込むことが可能。最大22度という斜度が500m近くも続き、ルスツのドライパウダーをとことん味わうことができる。

◆公式HP/rusutsu.com


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