群馬エリアのパウダーおすすめスキー場とコース15選+α

群馬県のスキー場は、ゲレンデ規模や施設の派手さは特別ではないが、どこも個性派で粒ぞろい。上越国境にも近いため、雪質もよく積雪量も豊富だ。特に1月から2月のハイシーズンにはパウダーに当たる確率は高い。自然の地形も豊かで、とくに自然の壁を遊ぶのは、群馬発祥の文化といってもいいくらいだ。パウダーと地形、そしてハードバーンさえが備わり、そのオールラウンド力は半端ない。そんな力のある群馬エリアのスキー場をピックアップしてみた。


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かたしなオグナほたかスキー場

標高1,828mがもたらすフカフカの天然パウダーをお腹いっぱい!

群馬県片品村がロケーションのかたしなオグナほたかスキー場は、東京からわずか2時間と首都圏近郊ながら、ゲレンデのトップ標高は実に1,828mもある。アクセス至便に加えて、その雪のクオリティは文句なし。フワフワの天然パウダーが、パウダー争奪戦なしで存分に楽しめる穴場的なスポットとして、パウダー愛好派に人気が高い。

また、トップからは素晴らしい展望と、最長3.5kmものロングコースが楽しめるのも魅力だ。リフト6本コース13本とコンパクトなサイズ感で、初級者から上級者コースがバランスよく揃い、どんなレベル・志向でも楽しめる。壁などの自然地形を生かしたコースは、来る人を飽きさせず、「とても居心地のいいホーム感覚のスキー場」とファンも多い。

かたしなオグナほたかのパウダー名物コース

・スラロームコース

最大斜度:30度 平均:22度 / 距離:400m / 斜面向き:南西

’22-23シーズンより圧雪の入らない非圧雪コースに!全体的にコース幅が広いため気持ちのいい大きなシュプールを描くには絶好。最大斜度30度のスティープなパートもあって、オーバーヘッドのパウダーを楽しめる。多くのパウダーフリークが集まるホットなコースになること間違いなしだ。

・第6ゲレンデ

最大斜度:25度 平均:18度 / 距離:750m / 斜面向き:東

非圧雪コースではないが、雪質はさらさらでこの第6ゲレンデだけはパウダーなんてこともしばしば。降り積もった日には、雪質と深さは申し分ない。またゲレンデトップに位置しており、眺望は抜群。

・ウェーデルンコース

最大斜度:30度 平均:22度 / 距離:300m / 斜面向き:北東

コースの大きさは小さめだが、ボウル形状のためパウダーが溜まりやすい。そのため深さでいえば場内イチである。時間がたつとコブ斜面になることもあるが、そこをワイルドに攻めるのも楽しさの一つ。

◆公式HP/https://k-hotaka.jp/ogna/


川場

限定エリアのオフピステ・キャットによるファーストライドも!

都内から関越道で2時間。沼田ICから一番近くて便利と都市圏からのユーザーに高く支持されている川場。ベースエリアの標高が1250m、山頂で1870mと関東圏のスキー場のなかでも高所に位置し、極上のサラサラ天然雪が降るとして人気だ。広大なゲレンデの中には上級者から初級者までが楽しめるバリエーション豊かなコースが点在し、スキー場トップからボトムまでの総滑走距離は約3300mと超ロングランが楽しめる。

川場のアイコンともなり、常連客を集めているのがクオリティの高いパークやモーグルコースだが、パウダー派から愛用されているのが「OFF THE PISTE」だ。ゲレンデ内の管理された限定エリアの中でオフピステ感覚が味わえると、今や大人気のパウダースポットだ。さらにはキャットスキーやファーストトラックなど、パウダーライドを満喫するのに効率のよいコンテンツが用意されており、フリーライドを追求するには絶好の環境が整っている。

川場のパウダー名物コース

・OFF THE PISTE

上級者限定のパウダー専用アトラクションエリア「OFF THE PISTE」。
ゲレンデ内に3箇所点在している管理エリアの中で安全にたっぷりとオフピステ感覚を楽しめる。当エリアの滑走には、事前に指定動画を視聴し、現地で合意書へ署名と1000円の支払いが必要。

・高手スカイライン

最大斜度:29 度 平均:23度 / 距離:1350m / 斜面向き:南

ゲレンデ上部から1350mものロングランで、適度な急斜面と非圧雪のパウダーライディングが楽しめるコース。晴れた日には関東平野が一望できる景観も魅力。高手ペアリフトでガンガン回せるので本数も稼げる。

・無名峰ダウンヒル

最大斜度:26度 平均:25度 / 距離:720m / 斜面向き:西

無名峰トリプルリフト終点から分岐してスキーヤーズレフトに降りるクリスタルエクスプレスの始点までの非圧雪コース。気持ちよくパウダーを巻き上げて滑れる斜度。リフトを使ってクルクルと回せる。

+PLUS ファーストトラック

一般オープン前に自慢のデコレーションされたカッコイイ雪上車でゲレンデ山頂まで一気にアプローチ。トップからの雄大なパノラマを眺めながら、朝一番で誰もいないバーンを滑走できる。シーズン中は毎日催行というのも魅力。当然、雪の降った翌朝が狙い目だ。(要事前Web予約)

時間:平日 7:30~ /土日祝 7:00~
料金:ファーストトラック単体 2,000円/人 (朝食券つき)
   ファーストトラック+リフト1日券+1,000円分食事券+500円分商品券+朝食券 7,200円/人
開催:スキー場営業期間中(予定・要確認)
問合せ:https://www.kawaba.co.jp/snow/activity/first-track/

◆公式HP/https://www.kawaba.co.jp/snow/


群馬みなかみほうだいぎスキー場

「みなかみ町」は数多くのスノーリゾートや温泉地、日本百名山の一つである谷川岳などで知られる場所。トップ標高1,400mと高いスキー場のため、積雪量が豊富で、ワールドクラスのパウダースノーが自慢。

最大斜度40度というチャレンジングなコースから、初心者も安心の穏やかなコースまで多彩なコースレイアウト。スノーパーク、スノーエスカレーターが設置されたキッズランドもある。パウダー好きの上級者から子連れファミリーまで、幅広い層に楽しめるバランスのよいスキー場だ。

群馬みなかみほうだいぎスキー場のパウダー名物コース

・イーグルコース

最大斜度:40度 平均:25度 / 距離:500m / 斜面向き:北

第7リフトを降りて左側に降りる最大斜度40度の上級者コース。平均25度と程よい斜度で、コースの脇の壁をパウダーをスラッシュしながら当て込んで楽しいクルージングができる。圧雪できない急斜面のフェイスではディープパウダーも楽しめる。

・ダウンヒルコース

最大斜度:32度 平均:24度 / 距離:750m / 斜面向き:北

第7リフトを降りてすぐ右にある、最大斜度32度の上級者コース。急斜面で圧雪できないので、降雪後はディープパウダーがお約束。北向き斜面のため良質のスノーコンディションが維持される。平均斜度は24度、コース幅も十分にあるので、高速ターンを楽しむにも絶好だ。

・パラダイスコース

最大斜度:35度 平均:20度 / 距離:680m / 斜面向き:北

第7リフト山頂右のパノラマコース途中から降りる上級者用コース。最大35度とスティープなフェイスは圧雪が入れないため非圧雪で、降雪のあった翌朝には腰パウも楽しめるチャンスあり。視界の先に広々とした美しい景観を眺めながら滑れるのも喜び。

◆公式HP/https://hodaigi.jp/


谷川岳天神平 by星野リゾート

コアな滑り手たちの圧倒的な支持を集める山岳スキー場

周囲を標高2,000m級の山並みに囲まれ、天神峠と高倉山の2つのピークの間に広がる谷川岳天神平スキー場。1月や2月のハイシーズンの週末はファーストトラック争奪戦になることを覚悟するほど、長年コアな滑り手たちに人気を博してきた山岳スキー場だ。

主峰谷川岳から延びるバックカントリーエリアへは、頂上部から左手に行った専用ゲートからアクセス。登山届けやBC装備は必須でBCエリアへはコアな滑り手が足蹴く通う。急斜面、沢状と雪崩の危険性も少なくないタフな斜面のため、BC滑走には十分注意が必要。

ロープウェイを降りると、広大なスノーフィールドが広がっている。リフトは3本しかないが、起伏に富んだ地形は、手ごわい急斜面のフェイスも多く、滑り応えたっぷりだ。谷川連峰という山岳地帯の厳しい気象条件がゲレンデにもたらすのは、圧倒的な積雪量と極上のクオリティのパウダースノー。12月初旬から5月上旬までとロングシーズンも特長だ。

最新トピックとしては、’22-23シーズンから運営が星野リゾートになったこと。シーズンパス購入者には、アルツ磐梯や猫魔、トマムなど、星野リゾートグループのスキー場も無料で滑走できる他、駐車場無料、星野リゾートの宿泊施設が最大40%OFFの限定宿泊プランの利用も可能というビッグな特典がつく。

谷川岳天神平スキー場 by星野リゾートのパウダー名物コース

・田尻沢コース

全長4㎞、通常はロープウェイで移動している区間をまるごと滑走できる圧巻のスケールと面白さあふれるコース。山岳地帯ならではの豊かな自然地形と沢に溜まったディープなパウダーで、「天神平といえば田尻沢」といわれるほどアイコン的な支持を集める。滝や木々など大自然の美しさやワイルドさを体感しながら滑走することができるのも人気の理由だ。

全長4㎞、通常はロープウェイで移動している区間をまるごと滑走できる圧巻のスケールと面白さあふれるコース。山岳地帯ならではの豊かな自然地形と沢に溜まったディープなパウダーで、「天神平といえば田尻沢」といわれるほどアイコン的な支持を集める。滝や木々など大自然の美しさやワイルドさを体感しながら滑走することができるのも人気の理由だ。

・天神峠リフト(峠正面)上級コース

最大斜度:28度 平均:22度 / 距離:500m / 斜面向き:北

スキー場ボトムから右手、ほぼ森林限界の急斜面エリアを指す。トップ標高1502mの天神峠から3本のラインが放射線状に広がっており、降雪後のパウダー狙いはまずここだろう。最大斜度34度。峠正面コースと称され、バーンは不整地。パウダー滑走のメインエリアだ。いずれも広がりがあるため斜度感を感じないが、滑り応えは満点。

・天神峠リフト(峠裏)中級コース

最大斜度:28度 平均:22度 / 距離:500m / 斜面向き:北

峠裏コースと呼ばれる圧雪される斜面。平均斜度は18度。降雪後は中級者でもパウダー滑走が楽しめるラインだ。天神峠リフト降り場からの眺望もすばらしい。

◆公式HP/http://www.tanigawadake-rw.com/tenjindaira/


丸沼高原スキー場

パウダースノーでの地形遊びがもっと楽しくなる

トップの標高が2,000mもある丸沼は、雪質のよさにも定評がある。パウダーの日はロープウェイ1本でスキー場全体を回せるから非常に効率がいい。

丸沼高原の最大の魅力は豊かな自然地形を活かした「流れながら遊べる」コースデザイン。さまざまな種類の壁と変化する雪質とのコンビネーションで、いつ行っても同じ状況がないため、地形遊びに夢中になってしまう。

なかでも一番面白いと絶賛されるのが、ロープウェイ山頂駅から麓までの4kmのロングコース。自然地形に沿いながら、左右の壁をリズミカルに当て込みながら滑れる。流れる水のように、漂い遊びながらライディングする4kmのダウンヒルは他では決して味わえない。

丸沼高原スキー場のパウダー名物コース

・シルバーコース

Photo=Tomokazu Kuwano

最大斜度:32度 平均:17度 / 距離:755m / 斜面向き:西

うねりのある非圧雪コース。出だしはすり鉢状になっており、レフト・ライトの両サイドの立体地形が面白い。滑り降りるに従って斜度も増してくる。普段のバーンは長いコブ斜面が続き、モーグラーやコブ愛好者が集まる。降雪後はスティープなパウダーライドが満喫できるが、スキーヤーズライトの斜面には大きなコブが残り続けるので、滑走時は注意が必要だ。

・ローズ下部コース

Photo=Tomokazu Kuwano

最大斜度:25度 平均:-度 / 距離:630m / 斜面向き:西

一定以上降雪があった時には非圧雪コースとして開放される。スキーヤーズレフトには角度には大きな壁が、ライトサイドは小さく緩やかな壁が続くため、両側の地形を使いながらハイスピードで大きなターンが描ける。斜度も一定なので、スピードコントロールもしやすく滑りやすい場所だ。

◆公式HP/https://www.marunuma.jp/winter/


ホワイトバレースキー場

山の大部分を非圧雪で開放する「プレミアムパウダーデイ」がすごい!

JR水上駅から3km、関越道水上ICから7kmというアクセスの良さ。近隣には谷川岳天神平や、ぐんまみなかみほうだいぎスキー場などがあるが、いずれも水上ICから約30分はかかる。ホワイトバレーなら5分以内で到着、首都圏から90分もあれば行けてしまう都心に一番近いパウダーゲレンデといってもいいだろう。というのは、ホワイトバレーには、「プレミアムパウダーデイ」といって、ゲレンデ上部の90パーセントを非圧雪エリアで開放するスペシャルデーがあるのだ。このような大胆な試みはなかなか聞かない。

ホワイトバレースキー場の名物コース

・ファイティング

唯一の無法地帯で自然を肌で感じられる。サイドカントリーのような上級コース。

・チャンピオン

自然地形を活用したコース、新雪以外でも荒れ地を攻める楽しみがある。

+PLUS プレミアムパウダーデイ Premium Pawderday

ゲレンデ上部の90%を非圧雪エリアにする「プレミアムパウダーデイ」を開催!開催告知は前日までにHP、Twitter、Facebookにてお知らせ。

◆公式HP/https://www.whitevalley.jp/


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