北海道を代表する滑り手が北海道を滑りまくる「LOVE SKI HOKKAIDO」。
収録最終日は前日の降雪でドパウダーが見込める札幌国際スキー場へ向かった。
寒気の流れ込み方次第で札幌市内の6つのスキー場でも積もり方が異なる。この日は札幌国際がたぶん“当たり”の日だ。
行ってみると、スキー場ベース付近で氷点下10度と申し分ない冷え込み。雪質は雪玉も作れないサラサラのドライパウダーだ。高まる期待を胸に、ゴンドラへ一番乗り。
山頂で積雪を確かめてみると、なんと膝上まで積もっている。
想像以上の積雪に一同大盛り上がり。
しかし、ここで一抹の不安がクルーによぎった。
井山が履いている技術系のスキー(SALOMON S/RACE)ではこのパウダーに完全に対応しきれない……、ということが。
とにかくこの絶好のコンディションなのでパウダーの映像を撮らずにはいられない。スキー場で一番の急斜面をもつダウンヒルコースへ向かう。
最大斜度30度、平均斜度15度のダウンヒルコースでもこの深いパウダー。これではスピードが出せないので、まずは井山と佐々木以外のメンバーでラッセルを繰り返し、トラックを付けることに……。
最高の映像を撮影するためにメンバー総出で舞台を整える。
そして、カメラがようやくスタンバイ位置に着き、待望の一本目のラン。
そして肝心の井山の一本目のランは……。
カメラの前に現れたのは、まるで潜水艦のように雪に潜り続ける井山。ターンをすることができないので後傾姿勢を保ったまま、カメラに向かって直進してくる。
これまでパウダー映像のセオリーはフレッシュな雪質を伝える、美しいターンが収められてきたが、この日はただただ直進してくる井山の衝撃映像が撮影された。
上体を微動だにさせず、ただ直進してくる井山にクルー一同が爆笑。
そのままカメラの横を通りすぎた。
一本滑り終えただけで、みんなクタクタに……。天気の回復待ちもかねて一日目にもお邪魔したSKS INTERNATIONALで休憩。
天気が落ち着き、晴れ間も出て絶好のコンディションに。気を取り直して、再びゲレンデへ繰り出す。
このThe dayを見逃さず集まったスキー・スノーボード仲間と最高の一日の最高の滑りで話が盛り上がる。
札幌はスキーヤーとスノーボーダーとの垣根が低く、ともに滑って楽しんでいる。同じ雪の上を楽しむのに、ギアの違いは関係ない。仲間が多い方が楽しいに決まっている。
午前中の最高のコンディションを堪能したら、佐々木が通い詰めているというカフェ「サムズアップコーヒースタンド」へ。このカフェの名物は手作りのドーナツとオーガニックの生乳から作られる濃厚なソフトクリームだ。
お店は北海道でも有名なサーフスポット、銭函にある。佐々木と店長の真司さんは海仲間だ。札幌は海も近く、滑り終わったら、波乗りにも行けるという夢のような立地なのだ。実際、サーフィンを楽しむスキーヤーも数多い。
海での出会いがきっかけで雪山でもスキー・スノーボード関係なく一緒に滑るなど、サーフィンはこの地の雪山文化に大きな影響をもたらしているのだ。
これにて3日間の収録が終了。
札幌を拠点とする二人が改めて、市内のオススメスポットを巡った今回の企画。
札幌はスキー場の数や豊富な積雪と上質な雪質など、絶対的なポテンシャルが高い。それに加えて、都会から近いため、その便利さを活かした快適なトリップができる。市内のお気に入りのホテルに宿泊し、街の飲食店で舌鼓を打つ。状況と気分によって楽しみ方が無数に選べる。(取材はしていないが、筆者はほかにも味噌ラーメン、スープカレー、土鍋ハンバーグなどの人気店を巡りまくった)
さらには、海も近いので海好きはサーフィンもできる。横乗り縦乗り、年齢も気にせず遊べる文化が育っているのだ。
こうしたスキートリップの魅力をギュッと濃縮させたものが1/30深夜1:20から放送される、「LOVE SKI HOKKAIDO」だ。
※2月1日追記
LOVE SKI HOKKIDO の放送がYoutubeチャンネルにアップされているので、TV放送が見れなかった方はこちらをチェック!
札幌へのスノートリップはhttps://snowsapporo.com/をチェックしよう。