ICチケットの導入とともに最近登場するようになった「時間券」。上手く使えば、どうやら非常に効率よく滑走が存分に楽しめるようだ。これは気になる!ということで ’24-25シーズン、時間券を展開しているスキー場を集めてみた。 「時間券」も早割で購入できたり、販売が期間限定というものもある。ぜひ公式サイトもチェックして。
「時間券」とはどのような仕組み?
時間券とは、シンプルにいうと、「1時間券が●(設定時間数)時間分入っているチケット」だ。1時間単位で使え、休憩している時間などはカウントされない。さらに残った時間数はシーズン中の設定期間内ならば、日をまたいで繰り越して使うことができる。
例として「20時間券」の場合を考えてみよう。最初にゲートを通過すると、手持ちのICリフト券から1時間分がマイナスされて(引かれて)「残り19時間」となる。減算されたタイミングから1時間は、何度でもゲートを通過可能だ。以後同様に1時間ごとに減算されていき、合計20時間分利用できる、という仕組み。
コチラの夏油高原の20時間券のケースをビジュアルで見ると、具体的でイメージがつかみやすい。
例えば、8:30にスキー場に到着、最初にゲートを通過した時間が9:00だとすると、9:00から9:59までの1時間がカウントされ、20時間から引かれる。そこで、ぎりぎり9:59にリフトに乗り、ゲレンデを滑り降りてきた時刻が10:15で次のゲート通過が10:45だとすると、次は10:45から11:44までの1時間がカウントされ引かれる。つまり、1時間内にゲートを通過すると次のゲート通過時までは減算されない仕組みとなっているのだ。
これは実にユーザーフレンドリーで、お得でもある。時間を気にせずゆっくりランチをしたり、休憩もできるし、この時間券ならば「ああ、今日は1日券のもとがとれなかった!」と悔しい思いをしたり、悪天候のなか無理をして滑る必要もない。なんて効率が良くて便利なことか!
では、こんな便利な時間券を展開しているスキー場を見てみよう。
【北海道】サッポロテイネ|「前売25時間券+5」※NEW!
サッポロテイネをたっぷり満喫する5時間特典付きの25時間券
10月15日~~11月29日の限定前売り販売!
札幌市中心部からクルマで約40分とアクセスのよさは抜群。標高1,000mを超える山頂からは札幌市街や石狩湾の美しい景観を眺めながらの豪快なライディングが楽しめる。疎林帯のネイチャーゾーンは非圧雪でパウダーの楽園だ。
近年、フリーライド愛好家の上級スキーヤー・スノーボーダーたちに大変な人気を呼んでいるサッポロテイネ。彼らのお目当ては山頂に設置されたゲートの先に豊かに広がっている広大なバックカントリー。その雪のクオリティと地形の面白さはハンパない。楽々リフトアクセスでパウダーの溜まったフェイスを滑り、最後はスキー場の駐車場に戻ってくることもできる。こんな面白いサッポロテイネを効率よく、コンディションのいいときだけ30時間たっぷり滑ることができるのが、この「25時間+5」だ。25時間券に5時間の特典付き。
「前売25時間券+5」の1時間単価は大人料金の場合834円、通常の「25時間券}より17%お得!通常の「5時間券」なら30%もお得!! 10月15日~11月29日の限定前売り販売のため、チャンスを逃さないように!
券種 | 販売期間 | 大人(19~64歳) | シニア(65歳以上) | 中高生(13~18歳) | こども(4~12歳) |
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前売25時間券+5 | 10/15~11/29 | 25,000円 | 22,000円 | 22,000円 | 16,000円 |
【北海道】ルスツリゾート|「25時間券+5」
1時間単位で滑れる「25時間券」に「5時間」のボーナスつき!
11月1日より期間限定販売!
「25時間券+5」は、シーズン中であれば日付をまたいで1時間単位で滑れる「25時間券」に、さらに「5時間」のボーナスタイムが付いて、お得で便利。イメージとしては、「1時間券が30枚分入っているカード」といったところ。
30時間ということは、1日5時間の利用なら6回、1日3時間の利用なら10回も楽しむことができる。オンライン購入の場合、「前売25時間券+5」の1時間の単価は、大人で1,050円。25時間券と比べて17%お得、5時間券と比べると47%もお得だ。
ルスツは、日本海から流れ込む湿気を羊蹄山が遮ることで、ニセコエリアよりもドライなパウダーが降り積もる。12月~2月は断続的な降雪により、毎日のように新雪でフェイスがリセットされ、パウダーヒット率も高い。
起伏のある変化に富んだ自然地形を活かしたサイドカントリーパークや、あちらこちらの美しい森でツリーランが思い切り楽しめるのも、大自然あふれるルスツならではだ。
こんなルスツを効率よく、戦略的に上手に楽しむための「25時間+5」。数日間ルスツに滞在するスキートリップにシーズン中2回出かけるのなら、北海道民でコンディションのいい日を狙ってルスツに滑りに行くのなら、このチケットが断然お得だろう。
券種 | 販売期間 | 大人(19~64歳) | シニア(65歳以上) | 中高生(13~18歳) | こども(4~12歳) |
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25時間券+5 | 11/1 ~12/10 | 33,000円 (31,500円) | 27,500円 (26,300円) | 27,500円 (26,300円) | 16,500円 (15,800円) |
【群馬エリア】POWDER5 ぐんま| 共通時間券
川場・丸沼・岩鞍・ほうだいぎ・オグナほたかの共通リフト時間券
10時間券 or 20時間券 10月1日(火)00:00より販売受付スタート!
例年大好評の「POWDER5 時間券ぐんま5」は、群馬県の川場スキー場・丸沼高原スキー場・ホワイトワールド尾瀬岩鞍・群馬みなかみほうだいぎスキー場・かたししなグナほたかスキー場、の5スキー場を、お得に便利に思う存分に滑り廻れる時間券。今季は「10時間券」か「20時間券」の2種類。
一番最初にICゲートを通過(ICチケットタッチ)した時間から1時間区切りで使え、残った時間があればシーズン中は別日に利用ができるため、とても効率的だ。ICチケットの残時間は、各スキー場チケットカウンターでも確認が可能。時間が有効に使えてとても便利だ。スキー場で引換不要、そのままリフトへ直行し乗車できるICリフト券なので、チケット販売窓口に並ぶ必要もなくストレスフリー。
5つのスキー場はどこも個性的。群馬エリアならではの、とりわけ豊かな自然地形を活かした地形遊びをはじめ、パウダー、ロングコース、グルーミングバーンなど、多彩なコースバリエーションを持っている。詳しくはぜひ公式サイトをチェックしてみよう。
「POWDER5 時間券ぐんま5」は、今季も枚数に限りがある限定販売となる。販売解禁は2024年10月1日(火)00:00より、WINTER PLUSにて受付。購入特典に「各スキー場毎に1ドリンク付」も気が利いている。(計5回のドリンク提供。内容はスキー場により異なる)
券種 | 販売期間 | 10時間券 | 20時間券 |
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早割 | 10/1〜11/30 | 9,600円 | 18,700円 |
通常 | 12月以降 | 12,000円 | 22,000円 |
【東北エリア】夏油高原|スーパー早割リフト20時間券
豪雪・パウダー・ツリーランのフリーライドの楽園
スーパー早割は10月31日まで!
夏油高原といえば日本屈指の豪雪地帯としてよく知られている。岩手県の南西部に位置し、東に北上山地、西に奥羽山脈をしたがえる。その地形はドライなパウダーをこれでもかというくらい降らせ、「積雪量本州一」を記録するほど。パウダーリセット率も高く、パウダー好きにはたまらない。夏油高原をさらに際立たせているのが、美しい森の広大なツリーライディングゾーンだ。こんな魅力的な夏油高原を効率よく存分に楽しむのにお薦めなのが、スーパー早割リフト20時間券だ。今シーズンよりシーズン中の一般販売も開始する。
夏油高原の20時間券の特徴は、シーズン中いつでも利用できて、時間が足りない!となったときは、5時間単位でチャージが可能なこと。(20時間券購入者限定)
1、2時間など、微妙な時間数が残ってしまったときや、コンディションが良くなってきたから延長して滑っていきたい、といったとき、5時間足せるのは実に便利だ。5時間チャージは5,500円。
チャージはチケットカウンターにて対応。
券種 | 販売期間 | 20時間券 |
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スーパー早割 | 9/1〜10/31 | 21,800円 |
通常 | 11/1~ | 26,000円 |
【信越エリア】斑尾高原スキー場|時間券
Madapowの積もった朝を狙って滑りに行きたい!という人にはうってつけ
'24-25季は利便性がアップして3・5・7・14・24時間から選べる
斑尾は「Madapow(まだパウ)」と呼ばれる、独特の上質パウダーと、たっぷりの天然雪の量でも知られる。起伏が豊かな自然地形を活かしたコースレイアウトも魅力で、特にツリーランコースの設置数は日本一! バラエティに富んだコースは圧巻ものでツリーラン日本一と呼び声も高い。抜群の環境に魅了されているパウダー・フリーライド派も数知れない。シーズン券を買うほどは頻繁に通えないけれど、Madapowの積もった朝を狙って滑りに行きたい!という人にはうってつけの時間券だ。
シーズンを通して有効なフレキシブルな「時間券」。’24ー25シーズンは利便性がアップ! これまでは、4時間券ならば初回ゲート通過時から連続4時間が有効のチケットだったところ、今季の新しい時間券は、ゲート通過時に1時間有効になった。
以降は1時間以上経過時にゲートを通過した時点から次の1時間が有効になる、という仕組みにアップデートされた。
ナイターにも使用OKだ。短時間で集中して滑りたい人、休憩を長めにとりたい人、天候や雪のコンディションによって滑りたい人、斑尾にアクセスしやすい場所に住んでいる人、など等、さまざまなニーズに応える便利でバリューの高い時間券、斑尾では3時間~24時間まで、種類が豊富なのも魅力だ。
券種 | 大人(中学生以上) | シニア(55歳以上) | 小学生 |
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3時間券 | 3,900円 | 3,600円 | 2,700円 |
5時間券 | 6,500円 | 6,000円 | 4,000円 |
7時間券 | 7,700円 | 7,000円 | 4,900円 |
14時間券 | 14,000円 | 13,300円 | 9,100円 |
24時間券 | 24,000円 | 22,800円 | 15,600円 |
【湯沢エリア】神立スノーリゾート|25時間券
早朝から深夜まで営業の神立の長い1日を賢く使える25時間券
限定わずか100枚の販売!
「日帰りで、都合のいい時間帯だけ滑りたい」「ランチやカフェタイムをたっぷりとりたい和み派なので、リフトにはあまり乗らない」「朝イチのパウダーだけ楽しみたい」「ナイターを毎回1時間だけ滑りたい」「天気次第で、毎回滑る時間を決めたい」という人は、この25時間券の価値を十分に発揮できそう。
神立スノーリゾートといえば、上越新幹線で東京から最短69分、越後湯沢駅から無料シャトルバスで約7分、車ならば関越道湯沢I.Cから約1km、わずか3分で駐車場は全日無料と、とアクセスの良さは抜群。土休日は早朝7:00からのリフト運行、金・土・祝前日には深夜2時までのナイター営業もある。1日がくつろげる温泉&サウナに、Wi-Fi完備の仮眠スペース、メニュー豊富なたくさんの飲食店、契約ロッカーなど、日帰りを存分に快適に楽しむための環境の充実ぶりは群を抜いている。
クオリティの高いスノーパークや神立フリースキースクールは、ジャンプやジブが好きなフリースキーヤーにはすっかりお馴染みだが、非圧雪のパウダーエリアやこぶエリア、ツリーランエリア、最大斜度45度の急斜面や全長2,900mの尾根沿いのロングコースなど、どんなタイプの滑り手の滑走意欲をも満たしてくれる。
今シーズンは25時間券で賢く神立通いをしてみては?
券種 | 販売場所 | |
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25時間券 | GROUNDBASE 2F チケットカウンター | 20,000円 |