バックカントリー(BC)に出るのに、必要装備を詰め込むバックパック。安全確保のために重要な上、それを背負ったまま滑るのだから、滑りのクオリティにも大きな影響を与える。バックパック選びは、BCを安全に最大限楽しむためにもこだわりたい。そこで身近で頼りになるのがプロショップだ。専門知識とバックカントリー経験も豊富なプロショップスタッフが「とっておき!」と教えてくれた’22-23シーズンの「推しバックパック」を見てみよう。
2022-2023シーズンおすすめのバックパック
POC|DIMENSION VPD BACKPACK
とにかく格好いいです!しかも本格的に使えます‼︎
DIMENSION VPD BACKPACK
容量:22ℓ
Function:
・軽量で耐摩耗性と防水性に優れるDimension Polyant VX 21素材を使用
・Aフレーム&ダイアゴナルスキーキャリ―・スノボーキャリー
・多数の小さなポケット
・Reccoリフレクター
・コンプレッションストラップ
・外部ヘルメットポーチ
重量:700g
Color:Sylvanite Grey, Aragonite Brown, Black(全3色)
¥33,000
◆公式HP/https://www.full-marks.com/aclima/
とにかくスタイリッシュで格好いいです!しかも本格的に使えます‼︎ 背面だけでなく側面のパネルジップ側からもアクセス可能。取り出しやすいようにダブルジップになった、気の利いた設計。背面のVAP AIRバックプレートは、背中が温まると柔らかくなり、衝撃を受けると固まるという優れもので、POCらしい安全面へのこだわりが感じられます。
レビューワー
NATURAL
Staff/辻 星子さん
DEUTER|FREERIDER PRO 34+
軽い・安い・高機能の三拍子
FREERIDER PRO 34+
容量:34ℓ+10ℓ
Function:
・背面アクセス
・トップ部分が10ℓ分拡張
・やや厚みを持たせたショルダーストラップで極上のフィット感を実現
・上部にゴーグルが入るスペースあり
・ヘルメットホルダー付属
重量:1280g
Cloor:(全3色)
¥23,100
◆公式HP:https://www.iwatani-i-collect.com/products/outdoor/item-21747.html
軽い、安い、高機能の三拍子が揃った良品。他のメーカーザックに比べると生地が薄いので、とても軽く、装備をできるだけ軽くしたい方にオススメです。容量も大きいので、1DAYハイクでも余裕です。
レビューワー
Recommend:石井スポーツリンクス梅田店
Staff/末神 澪さん
PLUS ONE WORKS|IRWAK 38
日本人の骨格にあった設計で背負い心地がいい、安定感があって疲れにくい
IRWAK 38
容量:38ℓ
Function:
・背面アクセス
・ロールトップのギアラック
・セーフティギア専用コンパートメント
・ゴーグル 2個が入るポケット
・日本人対応設計のショルダー ストラップとフレームで荷物の重量と滑走時の運動の妨げを軽減
・骨盤を包み込むようなウエストハーネスで抜群のフィット感
Color:NAVY, OLIVE, BLUE GREY(全3色)
¥29,700
◆公式HP/https://www.full-marks.com/plusoneworks
新たに構造から新設計され、背面システムもリニューアルされました。とにかく日本人の骨格にあった設計で、背負い心地がいい、安定感があって疲れにくいバックパックです。独自に企画開発を行ったという独立式3面の背面パッドは、背骨を中心にそのサイドを固定し安定させる構造。たくさんの荷物を入れた状態では、特にバック自体が球体になるのを防いで背中へのフィット感を維持してくれます。
スノーボートやスノーシューを装着したままでも素早くアクセスできる開口に、緊急時に必要なショベルやプローブ等のアバランチギアは専用のコンパートメントに収納ができるので、迷うことなくアクセスすることができる。いざというときに素早く行動できて安心です。
メインンコンパートメントには背面アクセスで、悪天候時でも荷室へのアクセスがスピーディーにできる。大きめのゴーグルポケットはゴーグル2個が余裕を持って入るサイズなのも嬉しい。日本人の体型に合わせて設計された3DSショルダー ストラップと3DETフレームは、荷物の重量と滑走時の運動の妨げを軽減し、CSウエスト ハーネスは骨盤を包み込むようなフィット感で荷物の横揺れを防いでくれる。評価ポイントを挙げたらきりがないくらい優れたバックパックだと思います。
レビューワー
COMPASS HOUSE
アドバイザー/村井諄弘さん
NORRONA|lofoten 30L Pack
1DAY BCに最適なサイズで高い耐久性やフィット感もいい
lofoten 30L Pack
容量:35ℓ
Function:
・スキー&スノーボードキャリーシステム
・背面アクセス
・内側にメッシュ&ハイドレーションポケット
・上部に大型ゴーグルポケット
・前面にオーガナイザー付きスノーセイフティギアポケット
・サイドアクセスするギアスペース
・ヘルメットホルダーネット内蔵
・2つのアイスアックスホルダー
・ギアループとポケット付きヒップベルト
重量:1412g
Color:Olive Night
¥35,200
◆公式HP/https://www.full-marks.com/norrona/
ひと目でカッコイイと惚れ惚れするデザインの、1DAY バックカントリーに最適なサイズのバックパック。デザインだけでなく、高い耐久性、フィット感、ポケットの使いやすさは、BCでのストレスを減らしてくれます。
滑走の際にもストレスなくジャマにならないので、滑走してる時の注意力や満足度を引き上げてくれます。スキー・スノーボード、バックカントリー・サイドカントリーどちらにも幅広く使っていただけます。
レビューワー
Fullmarks原宿
店長/近藤 史朗さん
ORTOVOX|HAUTE ROUTE 32
視認性の高いビビットカラー・ベルト類の配置も気が利いている
HAUTE ROUTE 32
容量:32ℓ
Function:
・背面アクセスのメインコンパートメント
・Aフレームorダイアゴナルスキーキャリー
・420Dオックスフォードナイロン素材使用
・PFCフリー素材使用
・ヘルメット・アイスアックス・ロープ・クランポンアタッチメント
・フロントにマップコンパートメント
・スキー用エッジガード
・トップに小物収納のジッパーポケット
重量:1340g
Color:desert orange(全4色)
黒やネイビーなどが多いバックパック界ですが、この「HAUTE ROUTE 32」は全4色の展開で、desert orang, yellowstone, just blue, dark navyと、どの色も視認性が高くなるようなビビットなカラー展開なので安全面でも信頼度が高いです。曇天が多い日本でも活躍すること間違いなし。ベルト類が見えにくいように配置が工夫されているのも、おすすめポイントの一つです!
レビューワー
SKI SHOP VAIL
Staff/白石優太さん
OSPREY|ソールデン 32
使い勝手や背負い心地は文句のつけようがない
ソールデン 32
容量:32ℓ
Function:
・Aフレームorダイアゴナルスキーキャリー、バーチカルスノーボードキャリー
・背面アクセスのメインコンパートメント
・トランシーバー/GPSキャリー
・メインコンパートメント内側サイドスリーブに小物や水筒入れ
・キズ付きを防ぐゴーグルポケット
・ヒップベルトにジッパーポケットとギアループ
・デュアルポジションヘルメットキャリー
重量:1150g
Color:ダストモスグリーン, ブラック(全2色)
¥19,800
◆公式HP:https://www.lostarrow.co.jp/store/c/c20/
バックパックの専門ブランドOSPREY。「ソールデン32」は、代々続くバックカントリーパックの大人気モデル。モデルチェンジするたびにブラッシュアップされた使い勝手や背負い心地は文句のつけようがありません。’22-23モデルからはグッと軽量化も進められ、より一層魅力がアップしています。
レビューワー
TOYRU
店長/高梨 穣さん
BCA|STASH 40
必要な機能はほぼあり不必要な物はあまりなく価格も良心的
STASH 40
容量:30ℓ
Function:
・背面パネルへのアクセス
・シャベル、プローブ、のこぎり専用のツールポケット
・アイスアックス、スキー、スノーボードを搭載できるオプション
・BC linkが装備できるスリーブ
・凍結防止スタッシュハイドレーションスリーブ
・フリースの裏地付きゴーグルポケット
・デュアルジッパー式ショルダーストラップ
・収納可能なヘルメットスリング
・高さ調節可能なウエストベルト
・内部サポートフレーム
・オーバーパッキング用の拡張可能で取り外し可能な上蓋 ほか¥
重量:1534g
¥27,500
必要な機能はほぼあり、不必要な物はあまりない。高さ調整可能なウエストベルトにより背の高さに合わせて背面長が変えられ、バックパネルと合わせてより良いフィット感を得ることができます。バックサイドアクセスの使い勝手も良し。価格も良心的です。
レビューワー
ski&snowboard shop Narrows
オーナー/伴 隆郎さん
BCA|STASH 20
1dayのバックカントリーにちょうどよいサイズ
STASH 20
容量:20ℓ
Function:
・パネルアクセス
・アイスアックス、スキー、スノーボードを搭載できるオプション
・フリース製ゴーグルポケット
・除湿穴
・凍結防止スタッシュハイドレーションスリーブ
・BC linkが装備できるスリーブ
重量 : 1170g
Color :全2色
¥20,900
◆公式HP:http://www.k2japan.com/brand/bca.html
1dayのバックカントリーにちょうどよいサイズ。大きいポケットが2つあり、濡れものと分けることができる。「STASH20」よりもう少し持ち物に余裕を持たせたい場合は「STASH30」がオススメ。サイドポケットもあり、ロングツアーにむいている。
レビューワー
TRUNKBASE
オーナー/丹野幹也さん
PeakPerformance|Vertical Ski Backpack L/XL
こんなふうに最大2mまで長さ調整ができるアイデアたっぷりのバック
Vertical Ski Backpack L/XL
容量:32ℓ
Function:
・Aフレイム&ダイアゴナルスキーキャリー・スノーボードキャリー
・ヘルメットネット
・アバランチギア収納コンパートメント
・横開き・背中開き仕様
・胸ストラップ:ホイッスル付き
・ウェストベルト:ファスナー付きポケット
重量:1250g
Color:ブラック・オレンジ(全2色)
¥24,200
◆公式HP/https://peakperformanceonline.jp/
背面に加え、上からもアクセス可能で荷物の出し入れがしやすい。ゴーグルポケットは独立しており、ゴーグルのハードケースなしで収納できる。ウエストハーネスにもポケットが付いており、行動食入れにもってこいです!
レビューワー
PeakPerformance二子玉川
Staff/村井俊介さん
PeakPerformance|Vertical Ski Backpack
すべてが真っ黒でコーディネイトしやすい
Vertical Ski Backpack
容量:32ℓ
Function:
・Aフレイム&ダイアゴナルスキーキャリー・スノーボードキャリー
・ヘルメットネット
・アバランチギア収納コンパートメント
・横開き・背中開き仕様
・胸ストラップ:ホイッスル付き
・ウェストベルト:ファスナー付きポケット
重量:1250g
Color:ブラック・オレンジ(全2色)
¥24,200
◆公式HP/https://peakperformanceonline.jp/
ロゴもストラップもすべて真っ黒でコーディネイトしやすい。普段使いも可能!
レビューワー
PeakPerformance札幌
staff/三上大紀さん
SCOTT|PATROL E2 30L
完成度と軽量化の点から見て電動エアバッグのなかで最先端!
PATROL E2 30L
容量:30ℓ
Function:
・アルプライドE1システム採用
・Aフレーム&ダイアゴナルスキーキャリ―・スノボーキャリー
・ヘルメットネット
・アバランチギア収納コンパートメント
・ゴーグルポケット
重量:2670g
Color:ブラック
¥151,800
◆公式HP/https://www.scott-sports.com/jp/ja/
これからのバックカントリー用エアバックは、やはり電動かと思います。その電動エアバッグのなかでの完成度と軽量化の2点から鑑みても、この「アルプライド2」が最先端です!!
ガス式に比べてパワーは劣るものの、充電時間の短さや充電媒体の多さ。エマージェンシー(緊急)時の乾電池での対応など、かなりの安心感はアドバンデージになるでしょう。実際、一回はエアバックを開いてみたいですもんね! 電動なら安易に試すことができますよ!
レビューワー
サンワスポーツ Websports
番頭/大口晋司さん
BCA|FLOAT E2 35L
50万回の充電を保証しているとのことなので何度も練習&使用ができる
容量:35ℓ
本体とシリンダーのセットで ¥159,500(エンジン付き税込)
’22-23シーズン、BCAより登場した新しいバッテリー式のフロートバッグ。Alprideのスーパーキャパシタというファン駆動システムの採用により、エネルギーを蓄積し、展開時にコンプレッサーに電力を供給。二次電池のような化学反応ではなく、磁気エネルギーに基づいてエネルギーを貯蔵・放出する。
◆公式HP:http://www.k2japan.com/brand/bca.html
2010年からフロートタイプのエアバッグを製造、販売しているBCA。’22‐23シーズンからバッテリー式のフロートバッグを新発売します。スーパーキャパシタというファン駆動システムの採用で低温での信頼性が高くなり、軽量化もされています。しかも50万回の充電を保証しているとのことなので何度も練習ができます。25Lと35Lの2サイズ、3カラー展開です。
今までの圧縮空気シリンダータイプに比べると、飛行機にも面倒な手続きなく乗せることができるのと、なによりも単3電池2本(充電時間40分から80分)や付属のUSBケーブル(充電時間20分から40分)で再充電して駆動させることができるので簡単。バックパックとしての通常機能は充分満たされているので安心、快適に使用できます。
レビューワー
Mountain shop Niseko 343
オーナー/小田島勝彦さん
充電で何回でも展開可能なので安心できる
バックパックそのもののできが良く、滑りを邪魔しない。電動化により従来モデルより軽量化されている。充電すれば何回でも展開することができるので安心できる。
レビューワー
チロル
オーナー/佐伯岩雄さん