
'25-26 ブランドの注目・ラインナップのトピックス
これまでのスキーブーツの常識を打ち破る新たな一足「ARMADA AR One Ski Boots」
「スキー史上初、業界初の革新的デザイン」とARMADAが世界に発表したニューブーツ「ARMADA AR One Ski Boots」。「ついに〝拷問器具のような履き心地″とは無縁の、硬派なフリーライドブーツが誕生した」とアナウンスした。果たしてその実体は?
「ARMADA AR One Ski Boots」をスタッフの村井諄弘氏が解説! まずは何より動画を見てみよう
「ARMADA AR One 130 MV」

Flex:130
Last:100㎜
Weight:2100g(26.5㎝)
Size:26.5, 27.5㎝
GripWalk (ISO 23223), Tech Toe Only
Adjustable Forward Lean:13°/ 15°/ 17° Default
※Flexは90~130まで10刻みで5種類あり

「AR One」が誇る特徴をまとめると
1.ハイブリッド・カブリオデザイン
AR Oneは、3ピース構造のカブリオブーツの快適性と、伝統的な4バックルモデルの利点の高いパフォーマンスを融合した、業界初となる革新的なデザインだ。これまでの3ピース構造の欠点である、カカトのホールドがルーズで、カカトが浮いてしまったりする点を解消し、フリースキーヤーが求める〝足首を自由に使える″柔軟なフレックスで、しなやかな前傾動作をサポートする。
2.「スリングショットバックル」によるヒールピースの優れたホールド

「スリングショットバックル」はARMADAが独自に開発した革新的バックルシステム。マルチベクターのテンションを用いて足全体をしっかりと包み込み、かかとをしっかりと後方へ引っ張ることで、不快な圧迫感を与えることなく確実なホールド感を提供。
従来のブーツは足首の前の部分はタイトに締まっても、かかとまでのホールドに届かないものがほとんどだった。このAR Oneは、かかとはしっかりホールドされつつ窮屈さを感じることはない。
パウダー、バックカントリー、パーク、グルーミングバーン、いかなるシチュエーションでもAR Oneの「ナチュラルフレックス」が最適なパワーと操作性を発揮し、願い通りのライディングが叶う。
3.アルペンブーツと変わらない剛性
AR Oneはフリーライドブーツでありながら、アルペンブーツと変わらない剛性を持つ。この点もライディング重視のスキーヤーにとっては大きな魅力だ。アッパーシェルのくるぶし周りの作りが4バックルのアルペンブーツに非常に近い造りとなっている。3ピースブーツのアッパーシェルというのはだいたい薄いものだが、このAR Oneは非常に分厚く立体的に形成されている。このような造りは2ピースのアルペンブーツのノウハウを採用しているため、足首は柔らかく使えるけれどブーツが横につぶれたりせず、しっかりとパワー伝
「EDOLLO(イードロ)」ウエスト91㎜に変身してフルモデルチェンジ!
ヘンリック・ハーロウ(Henrik Harlaut)は、紛れもなくフリースキー界のレジェンドであり、その輝かしい功績は唯一無二ともいえるものだ。X Gamesで8つの金メダルを含む通算13個のメダルを獲得。とくに2013年のX Games Aspen big air では、人類史上初めて「ノーズバター・トリプルコーク1620」を成功させ、歴史に名を残した。
ヘンリックとともにいつもあったのが、ARMADAが2015より手掛けてきたプロモデル「EDOLLO」だ。ヘンリックの自由でクリエイティブなライディングスタイルや、高い技術ニーズを反映し、とくにパークやストリートでのパフォーマンスを重視した性能が、スキーヤーから絶大なる支持を受けてきた。これまで継承されてきた柔らかなフレックスと遊び心のある乗り味はそのままに、’25ー26シーズンは、なんとウエストが98㎜から91㎜へと変身。それによって新たな魅力や滑走への効果が生まれている。

CONSTRUCTION
・ARノーズロッカー
・ポプラアッシュコア
・2.5インパクトエッジ
・S7ベース
・ラミネートマトリクス
・AR75 サイドウォール
SPECS
D=126-91-116
R=20
Weight=1775g
L=162,170,178,186cm
¥115,500
25–26シーズンの「EDOLLO 91」は、従来の98mmから91mmへとウエスト幅が細くなった。それが滑走性能やフィーリングになにをもたらすのか?
・フレックスがさらに柔らかく!
「EDOLLO91」には、「W3DGEWALL」というヘンリック仕様ののサイドウォールが採用されている。これまでのようなトップからテールまでのフルサイドウォールではなく、足元のみに集約したショートサイドウォール仕様に変更された。これによってスキーのたわみやすい場所=フレックスポイントがトゥピースに近くなったため、フレックスがより引き出されて柔らかくなり、いままで以上にバターをしやすく、遊びやすくなった。この点が一番のポイントといえそうだ。
・軽量化による操作性の向上
ウエスト91㎜と、ひと回り細身になったことでスキー全体が軽量化。、足元の反応性が格段に向上した。これにより、エッジからエッジへの切り替えがよりスムーズになり、コントロールしやすくなった。
・スウィングウェイトが軽くなった
また、細身になったことでスイングウェイトも軽くなっている。トリックをかける際やバランスが求められるときに変化を感じるだろう。さらに、細くなったウエストはハードバーンでのエッジグリップも強化し、スムーズかつ安定した滑りを実現する。
キム・ボバーク(Kim Boberg)のシグネチャー「Kimbo 95」
Kim Boberg(キム・ボバーグ)のアイデアをもとに開発されたシグネチャーモデル「Kimbo95」。’24⁻25シーズンから展開していたものの、試乗会でもあまり見られず、レアなゆえさらに注目度は高まる一方。一体どんなスキーなのか?

CONSTRUCTION
・AR FREESTYLE ROCKER
・POPLAR CORE
・2.5 IMPACT EDGE
・S7 BASE
・AR75 SIDEWALL
SPECS
D=130-95-121
R=15
Weight=1840g
L=182cm
¥137,500
これまでSTRANGERでパークライドを追求してきたキムが理想としたのがウエスト幅95㎜、ラディウスは15m。別名”ナローSTRANGER” とでもいおうか。STRANGERのようにしなやかに良く曲がり、スイングウエイトが劇的に軽い。
滑走センターがSTRANGERよりも2~3㎝前に設定されており、パークでのフリースタイルな動きがよりしやすくなっているのが特徴。ワンサイズの182cmの長さでも、ショートラディウスによってタイトなターンもお手のもの、柔らかくも反発力のあるフレックスで特にバターやプレス、スラッシュなどのトリックにも最適だ。
また、滑走センターを約6㎝後ろに下げることで、「Kimbo95」はゲレンデクルーザーとしても威力を発揮する。「AR Freestyle Rocker」なる、トップとテールのロッカーに加え、足元のキャンバーにより、さまざまな雪質でも安定した滑走・カービング性能が維持されているからだ。春のスラッシュスノーや地形遊び、コブにも強く、悪雪を滑ることさえ楽しませてくれるマルチさは、まさにキムのイメージにもマッチする。
世界をとりにいくためにつくった’25ー26季の「ARV112・106」
’25ー26シーズンに向けて、ARMADA本国(USA)の開発チームが本気で「フリーライドで世界で勝つためにつくった」という「ARV112」「ARV106」をもう見ただろうか? 一体どんなふうに変わったのか? そして再びフルモデルを果たした新たな「ARV112」「ARV106」は世界をとることができたのか? 気になってたまらない! なにはともあれコチラの動画を見るのが一番だ。(再生時間約5分)
動画に紹介されている3つのモデルのスペックはコチラ。
ARV112

'25-26の「ARV112」は、名機「JJ」のDNAを引き継いだ進化系で、ARVコレクションの最高峰。ウエスト112mmと、ティップとテールに採用された長く低めのロッカーにより、ディープパウダーでも抜群の浮力と走破性をお約束。ポプラコアとフルエッジラップ構造により、高速域での安定性とカービング性能も兼ね備えている。アスリートたちのアグレッシブなライディングをサポートする無敵のフリースタイルパウダースキーだ。
ARV106 Black Edition

前作から刷新され、ティップとテールは前作よりもしなやかで、ティップとテールに長く低いロッカーを採用し、パウダーでの浮力とプレス性能が向上。ポプラコアとW3DGEWALL構造により、硬めのバーンでもしっかりグリップし、カービングも快適。センター幅106mmのバランスは、どんなシチュエーションやコンディションでも頼れる一本。
ARV106 Ti

ARV106に「TI」つまりチタナールを搭載しフリーライド性能が強化されているモデル。ATB-Xなるテクノロジーによって、スキー端部にはメタルを入れず、足元を中心にメタルを配分することで、パウダーやソフトスノーではトップ&テールが自在に動かせ、硬めのバーンでは足元の集中したダンピングフィーリングと確かなグリップを感じることができる。
’25ー26 ARV コレクションはなんと贅沢! 2種類のグラフィックで展開

ARVシリーズといえば、かねてよりカラフルで大胆、アートなグラフィックで展開されてきたイメージが強いが、’25ー26季はMADSTEEZによるアーティスティ
ックな装飾が施されたものと、ARV Black Editionという、ブラックベースのクールで美しいデザインの2種類がリリースされる。
MADSTEEZが描いた世界は「ユタとインスブルックにあるアルマダの二大ホームに敬意を捧げている内容」とカタログに謳われているが、こうして6本のサイズバリエーション(84・88・94・100・112㎝)を横に並べてみると…ご覧の通り1枚のアートワークが浮かび上がってくる。さらには、それぞれのモデルに描かれている「眼」のなかには、ARMADAをタナー・ホールとともに創立した、かのレジェンドJPオークレアの眼もあるという。



BRAND features
1998年頃、世界的に起きたニューフリースタイルのムーブメントの中で、シーンの頂点で輝いていたのがJPオークレアやタナ―・ホール。2002年、「今のスキー産業に革命を起こそうぜ!もっと自分たちのやり方でこのスポーツをクールで楽しくしよう」と誓い合い、タナー、JP他、数名のトップアスリートたちがゼロから興したスキー業界初のライダーズブランドがARMADAだ。
ARMADAのミッションはスキーとアート、そして山への情熱を世界と分かち合うこと。常にシーンの最前線で限界をプッシュするライディングと革新的なモノづくりで進化を続け、今や世界のトップブランドとして不動の地位を築き上げた。ブランド創設期のニュースクールといわれたパークでの横ノリ系のイメージからバックカントリーへ、そして今やツアーリングまで、ARMADAのフィールドは地球規模だ。日本でもARMADA人気の勢いはとどまるところを知らない。
BRAND INFO
取扱い/アメア スポーツ ジャパン㈱
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