K2(ケーツースキー)– 最新モデル&カタログ|ブランド紹介 –

'25-26 ブランドやラインナップの注目トピックス

デュアルBOA®シリーズ「CORTEX」登場 !

’25-26季、最先端のテクノロジーとさらに高次元のフィット感を兼ね備え、「CORTEX ZONAL BOA®」がリリースされた。BOA®フィットシステムが2つ搭載されたデュアルBOA®の登場だ。

デュアルBOA®では、ロアシェルの足の甲を中心とした下の部分と、アッパーシェルのすねから上の部分それぞれに、2本のレースで包み込み、2つのダイヤルでフィット感を細かく調整することができる。

ブーツシェルと上部カフ上で連動することにより、足と脛部を包み込み、均一なフィット感を実現して足の甲の圧迫点を減らし、さらにかかとをヒールポケットに固定して不要な動きを排除。足とブーツの高い一体感によって、ブーツからスキーへのパワー伝達と安定性や操作性の精度が格段に高いのが特徴だ。

「Cortex 140 Zonal BOA®」は、K2 SKI BOOTSのBOA搭載の最高峰モデルとして登場して、すぐさま世界トップのフリーライドコンペティションシーンから日本における基礎スキー界をも制覇した。2024年WFT(ワールドフリーライドツアー)で、Max Hitzig(マックス・ヒッツィグ)が、「Cortex 140 Zonal BOA®」で優勝を飾ったことで、そのクオリティはいきなり世界に知られることとなった。

そして日本でも、2025年2月に白馬で開催された「第5回全日本マスターズスキー技術選手権大会」において優勝した選手は「Cortex 140 Zonal BOA®」を履いていたのだ。フレックス140と、硬さや構造、ホールドの強さから、アルペンレーサー御用達のレーシングブーツの仕上がり、という声もあるが、フリーライドからデモまで、その射程ゾーンは幅広い。

K2 Bootsを愛用するプロスキーヤー坂本豪大は、「Cortex 140 Zonal BOA®」の滑走フィーリングを、このようにコメントしている。

また、ウィメンズモデル「CORTEX 125 ZONAL BOA® W」について、その特徴や魅力をK2チームの伊澤麗華が語ってくれた。

K2によるBOA®フィットシステムの採用とアスリートによる実績は他ブランドの追随を許さないほどに一線を画している。他に先駆けてBOA®フィットシステムを取り入れたK2は、スキーブーツの未来に深く関与している。これからの展開がどうなっていくのか、この先も目が離せない。

DISRUPTION後継モデルとして新たに「BLUR(ブラー)」シリーズ登場

テール部分に「BLUR」のグラフィックあり。ご覧のような7モデルが展開する新しい「BLUR」

'25-26季、カービングの名機DISRUPTIONの優れた性能を継承し、さらに発展させた「BLUR」シリーズがデビューする。「DISRUPTION」は、スキーの「オンピステ・カービング性能」を再定義することを目的に開発されたモデルで、その登場は、これまでビッグマウンテンやフリースタイルのイメージが強かったK2 SKIのブランドイメージを塗り替えるインパクトがあった。

ハイスピードでのエッジグリップと安定性を重視し、メタル入りながらも扱いやすさを実現した性能は高い評価を得た。’25ー26季、その後継機として生み出されたという「BLUR」。DISRUPTIONから引き継いだテクノロジーに新たな機能性を搭載し、オンピステでのカービングを強く意識したラインナップは、XT、74・76・79という4モデル展開。XTのみユニセックスだが、74・76・79にはメンズとレディス、それぞれのタイプが用意されている。

BLURの特徴

BLURに搭載されている以下のようなテクノロジーや特殊な素材は、BLURに性能的な特徴をもたらしている。また、環境への負荷を軽減する素材を積極的に採用している点も見逃せない。

  • K2 Hビーム(K2 H Beam)
    スキーのトップからテールにかけてH型に高強度のチタンが配置されていることで、パワー伝達を最適化し、安定した滑走性能をもたらす。
  • バイオレジン(Bio Resin)
    製造過程での環境負荷を低減し、環境に優しい樹脂素材Bio Resinは、スキーの耐久性と反応性を向上させている。
  • フラックスシールド(Flax Shield)
    Flaxという振動吸収性に優れた天然素材を採用することで不要な振動を効果的に抑制し、快適な乗り心地を実現。
  • AMAGリサイクルチタナール(AMAG Recycled Titanal)
    リサイクルのチタンを使用した金属層AMAGを採用、AMAGはスキーの剛性と耐久性を向上させている。

'25-26季にリリースされるラインナップ

BLUR XT

BLUR XT RMOTION|135-83-115|R=14.9m(177)|L=149,156,163,170,177,184cm|ビンディング/MXC 12 TCx light Quikclik  ¥138,000(ビンディングセット価格)

トップモデルとなる「XT」はセンター82㎜。スムーズで直感的なターン導入を実現するよう設計されており、トップからテールまで「K2 Hビーム」でしっかりとメタルが入っていることで、高い追従性・コントロール性を実現している。特にフロントサイドでのハイパフォーマンスを求めているならコレだ。

BLUR 74

BLUR 74|124-74-108|R=15.3m(176)|L=155,162,169,176cm|ビンディング/MXC 12 TCx light Quikclik   ¥119,000(ビンディングセット価格)

’24-25季までのDISRUPTIONのSCモデルの後継機種にあたるモデル。よりショートターン・カービングを意識して設計されている。メンズは亜麻でできたフラックスという振動吸収性に優れた天然素材を使用することでレスポンス性を高め、俊敏なエッジトゥエッジの切り替えが可能となっている。とくにショートターンでキレのあるターンがしやすい仕上がりだ。

BLUR 76

BLUR 76|120-76-109|R=14.0m(170)|L=156,163,170,177cm|ビンディング/M3 10 Compact Quikclik  ¥68,000(ビンディングセット価格)

タイトなカービングの魅力を発見し、夢中になる入口となるモデル。「BLUR 76」は、誰でも扱いやすいターン導入を実現、初心者からカービングで思い切り楽しめることを意識して設計された。

BLUR 79

センター幅94㎜とやや太めで、オンピステでの悪雪や非圧雪なども考慮した走破性の高さと汎用性が特徴。特にフロントサイドのカービング性能を高めている。

BLUR 79|120-79-108|R=16.3m(177)|L=155,162,169,176cm |ビンディング/M3 11 TCx light Quikclik  ¥110,000(ビンディングセット価格)

技術戦に挑むK2 チームのアスリート〝ぷっちょ″による説明&滑走動画

K2は、DISRUPTIONの発売以来、基礎の世界にも進出。技術戦にもチームを組んでチャレンジ中。〝ぷっちょ″こと鈴木裕樹は、そのチームの一人だ。BLURを試乗し、動画を自身のYou tubeチャンネル

に公開。また、編集部にコメントも寄せてくれた。

「BLUR」は、とても軽量で軽快であり、そのなかでもターン中の安定性や剛性はしっかりとあり、雪質を選ばずどんな雪でも楽しめるスキー。

検定においては、1級以上テクニカル、クラウンレベルでも十分に使用できるレベル。基本的にはオールマウンテンモデルですが、軽さと安定性、操作性を兼ね備えているので、プライズ検定でも十分使え、それでいて春の雪や深雪でも楽しめるスキーだと思います。

【Profile】
鈴木裕樹 Yuki Suzuki
DISRUPTIONチームメンバーとして活動。また、通称「ぷっちょ」として「大人スキーチャンネル(仮)」では、独自の視点でスキー技術の解説や製品レビュー、滑走映像などを展開している。



BRAND features

フリースキーの歴史をひも解けば必ずといっていいくらいここにたどり着く。モーグルのヒップな第一人者グレン・プレイクに始まり、セス・モリソンやケント・クライトラー、シェーン・マッコンキ―ら、時代を牽引するビッグネームなビッグマウンテンライダーたちが愛用してきた。MSPやTGRのメジャースキームービーで大暴れしていた彼らとともにフリースキー界を席巻し、絶大な支持を得てきたK2。

今はなきシェーン・マッコンキ―が当時、フルロッカーの先駆けとなる「ポントゥーン」を発表、以後ロッカー形状が当たり前になったという実績も忘れ難い。幅広いジャンルで多彩なラインナップを展開、アーティストとのコラボレーションにも積極的で、ユニークで個性的なモデルも多い。ビッグマウンテンからバックカントリー、パークライドまであらゆるライディングに対応する。女性向けのモデルも充実している。


BRAND info

K2(ケーツー)

URL:http://www.k2japan.com/brand/k2_ski.html

取扱い/ EOCジャパン(株)


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