バックカントリーガイドが愛用するバックパック|プロの選択とレビュー

写真提供:Klattermusen/sputnik

バックカントリー(BC)に出るのに、必要な装備を詰め込むバックパック。安全確保のために重要な上、それを背負ったまま滑るのだから、滑りのクオリティにも大きな影響を与える。バックパック選びは、BCを安全に最大限楽しむためにもこだわりたい。そこでBCのスペシャリスト、BCガイドたちに、日々どんなバックパックを愛用しているか? その優れた点を聞いてみた。次に手にするバックパック選びの参考になるポイントがたくさんだ。

INDEX

ARC’TERYX|RUSH SK 32 BACKPACK

ロールトップタイプで32ℓから最大40ℓまで拡大可能。2種類の高機能素材を適材適所に配置し、耐久性を高めながら軽量化を実現したバックパック。バックカントリーツアー向けに、持ち運びのバランス、耐候性、整理のしやすさが最適化されている。スキーはAフレームに取り付け可能。

容量:32ℓ
Size(高さ×幅×奥行):63×28×32cm
重量:920g
Color:Black(Fluidity 全2色)
¥36,300

◆公式HPはコチラ

「軽くて形が良くて重心に影響が少ない」照井大地

軽く、パックの形が良く重心に影響が少ないから気に入っている。

レビューワー
照井大地 Daichi Trui

[メインガイドエリア]北海道全域
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者レベルⅠ

「山で使っていて”これはいい”のポイントがたくさんある!」長井 淳

山で使っていて気に入っているポイントがいろいろあります。
1. 見た目がカッコいい!
2. バックカントリー 用バックで、バランスの取れた快適な持ち運び用に設計されている
3. 作りがシンプルかつ軽量、耐候性、耐久性、防水性が高い
4. 取り外しができるヘルメット固定システムが便利
5. ロールトップで、巻き数で数リットルの容量の余裕を作れる
6. サイドジッパーが広く、内容物を取り出しやすい
7. シリコンバンド等でギアの取り付けアレンジができる
8. 身体の大小に合わせて、背面長のサイズshort/regularを選択することができる

レビューワー
JUNRINA mountain service
長井 淳 Jun Nagai

[メインガイドエリア]かぐらBC、越後湯沢BC、立山BC(11月、4月、5月)
[保有資格]
・JMGA登山ガイド ステージⅢ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level1


BCA|FLOAT E2 35L

 

’22-23シーズン、BCAより登場した新しいバッテリー式のフロートバッグ。新しいE2システムは、Alprideのスーパーキャパシタというファン駆動システムの採用により、エネルギーを蓄積し、展開時にコンプレッサーに電力を供給。二次電池のような化学反応ではなく、磁気エネルギーに基づいてエネルギーを貯蔵・放出する。このため低温化でも信頼性が高いのが魅力。

容量:35ℓ
重量:2,792 g (S/M with E2 system), 2,842 g (M/L with E2 system)
Size:S/M, M/L
Color:Moss Green(全3色)
¥159,500 

◆公式HPはコチラ

「日本でももっと使う人が増えるといい・そんなメッセージも込めて」竹尾雄宇

電動式のエアバック。メインフロアへのアクセスがジッパーを3つ付けていることにより、とてもアクセスしやすい。電動式のエアバックのため試しに展開の練習ができる。欧米から来るスキーヤー・スノーボーダーはエアバッグ搭載のバックパックを使っている人が多いけれど、日本ではまだあまり浸透していない。雪山でのリスク回避への意識がもっと上がって、日本でももっと使う人が増えるといいと思う。そんなメッセージも込めて、ガイドとして積極的に使っている。

レビューワー
番亭〜bamboo tail〜(バンテイ)
竹尾雄宇 Yu TAKEO

[メインガイドエリア]白馬エリア
[保有資格]
・JMGAスキー・スノーボードガイドステージⅡ
・登山ガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level1

「厳冬期に信頼できるエアバッグ」佐伯岩雄

厳冬期はエアバックが信頼できる。BCAのFLOAT E2 35Lは、エアシリンダーを使っていないため、軽量で1度膨らませても予備電源から充填されるので、数十分後にはまた使える安心感がある。

レビューワー
チロル
佐伯 岩雄 Iwao Saeki


[メインガイドエリア]富山県内・立山/その他:立山、剱岳、白馬、妙高
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ

「フロートシステムで信頼性が非常に高い」五十嵐和哉

軽量でパックのバランス感がよく、BCで必要とされる機能が整っている。 フロートシステムが確実で信頼性が非常に高い。

レビューワー
かぐらパウダーステーション
五十嵐 和哉 Kazuya Igarashi


[メインガイドエリア]かぐらスキー場第5ロマンスリフト山頂のBCゲートよりエントリーする各方面/その他:春の立山、月山、富士山ツアー等
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2


Deuter|FREESCAPE PRO 40+

トップからボトムまで均一な形状を維持することで滑走時のフィット機能が充実し、軽量化も実現。バックアクセス、セーフティギアを収納する大型のフロントポケット、ゴーグルやギアストラップなどを収納しておけるトップポケットも便利。スキーのアタッチメントはAフレーム・ダイアゴナルの2wayが可能。

容量:40+10ℓ
Size(高さ×幅×奥行):70 / 32 / 24㎝
重量:1500g
Color:インク×マリン(ティール×コーン 全2色)
¥28,600(10月より価格改定¥30,800)

◆公式HPはコチラ

「汎用性に優れていて背負いやすい」黒田 誠

小屋泊まりを含めて、多くの場面で使用できます。背負いやすいので一日行動して疲労感が少ない。他に使っている人が少ないのも嬉しい。ガイド業務の時には、よりオールラウンド性の高いFreescape Pro 40を、共同装備をシェアできるプライベート山行のときには、同じくDeuterのFREERIDER 30を使います。

レビューワー
黒田山岳ガイド事務所
黒田 誠 Makoto Kuroda

[メインガイドエリア]上信越を中心に、ご要望のエリアへ
[保有資格]
・国際山岳ガイド 
・JAN雪崩業務従事者Level2


GREGORY | TARGHEE 32 

’22-23シーズン、本体の素材がより頑丈になり、フロントにアバランチ・ギアやスノーツールの専用ポケットが配置され、アップデートされた。柔軟性を兼ね備えた外周フレーム、寒冷地でも耐久性の高いアルマイトフック、全周コンプレッション、収納・調節可能なヘルメットキャリー、スキーキャリーはダイアゴナル&Aフレームの両方に対応。ハイドレーションチューブを通せるショルダーハーネス、その他にも多数の機能を備えたGREGORYの定番モデル。

容量:30ℓ(S)45ℓ(M)・48ℓ(L)
重量:1370g(S)・1470g(M)・1570g(L)
Size(高さ×幅×奥行:59.7/29.2/25.4cm(S)
64.9H/29.2/26.7cm(M)69.9/29.2/26.7cm(L)
Color:アトランティスブルー
¥31,900

◆公式HPはコチラ

「山行内容により最適な容量を考えターギー32 & 45をチョイス 」旭 立太

TARGHEE 32 & 45を愛用している。山行内容により最適な容量を考えてチョイス。TARGHEEは耐摩擦性が高く、雪が付きにくい素材、全周コンプレッションなど、雪山での活動をサポートしてくれる。

レビューワー
Rhythm Works (リズムワークス )
旭 立太 Ryuta Asahi

[メインガイドエリア]白川郷、立山、白馬、平湯、伯耆大山※主に飛騨山脈と両白山地
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2


GREGORY |TARGHEE45 

メインコンパートメントにはバックアクセス。耐摩擦性が高く雪が付きにくい素材を使用、柔軟性を兼ね備えた外周フレーム、寒冷地でも耐久性の高いアルマイトフック、全周コンプレッション、フロントポケットにはアバランチ・セーフティポケット、収納・調節可能なヘルメットキャリーが。スキーキャリーはダイアゴナル&Aフレームの両方に対応。ハイドレーションチューブを通せるショルダーハーネス、その他にも多数の機能を備え、冬季のオーバーナイトトリップまでもサポートするタフなバックパック。

容量:45ℓ(M)・48ℓ(L)
重量:1660g(M)・1740g(L)
Size(高さ×幅×奥行):77.5/29.2/29.2cm(M)82.6/29.2/29.2cm(L)
Color:アトランティスブルー
¥35,200

◆公式HPはコチラ

「背負い心地もフィット感も良く滑走中に荷物に振られることもない」中野豊和

バックカントリー用のバックパックとして、ショベルやプローブの収まりがとても良い。ガイドに必要なギアを入れるにも十分な容量があって、背面もフルオープンになるのでギアの出し入れがしやすく使いやすい。もちろん背負い心地もフィット感も良いので、滑走中に荷物に振られることもない。

レビューワー
インフィールド
中野豊和 Toyokazu NAKANO

[メインガイドエリア]妙高・頚城周辺、北信/その他:立山、鳥海山など
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2


Klattermusen |Trud Backpack 44L

軽量で頑丈、ツアーリングやBCでの使用に最
適。オリジナルの 210 デニールリップストップ
生地は、耐水圧 10,000 mmの防水性を誇り、耐久性が格段に高い。サイドファスナーで、メインコンパートメントへのアクセスも容易。ワンロールトップでコンプレッションも可能だ。スキーアタッチメント、ハイドレーションシステム採用。クイックリリースバックル、最新チェストストラップ機能の軽量荷重伝達システム4-Ssystemで、高い調節性とコントロール性を備える。

容量:44ℓ
Size(高さ×幅×奥行):69×29×27cm
重量:980g
Color:Raven
¥52,800

◆公式HPはコチラ

「渋くてカッコいいデザインとカラーで目立つ!」佐々木翔平

軽量で大容量なアルパインバックパックです。 1kgを切る重量ながら十数キロの荷物を背負っても肩が
痛くなることはなく、非常に助かっています。 アバランチギアを収納する部屋もしっかりありますし、
メインの部屋にはワンアクションで開閉できる上部からと、サイドジッパーからの2通りでアクセスで
きます。 なにより渋くてカッコいいデザインとカラーで、目立つこと間違いなしです!!

レビューワー
CIRCLE GAME guide service
佐々木翔平 Shohei Sasaki

[メインガイドエリア]北海道全域
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ


MILLET |プロライター30+10 

軽量で引き裂きと摩擦に強いナイロン素材を高次元でバランスさせ、軽量性と強靭さを融合したMILLET独自の生地を使用。通気性と快適性、軽量性も備えた背面システムや、クライミングハーネスに干渉しにくい取外し可能なハイウエストベルトなどを搭載し、無駄を省いたミニマルデザインながら、厳しい環境に耐え抜く機能性と快適性を備えている。

容量:30+10ℓ
重量:1000g
Size(高さ×幅×奥行):53 / 30 / 18.5cm
Color:SAPHIR(1色)
¥22,000

◆公式HPはコチラ

「ミニマムデザインながら山岳スキーにも対応した機能をすべて備える」伊藤裕規

アルパイン向けのザックで余分なものが一切ないザック。シンプルで良い

レビューワー
Vertical Land
伊藤裕規 Yuki Ito

[メインガイドエリア]長野県白馬村周辺、北アルプス
[保有資格]
・JMGA山岳ガイド・ステージⅠ
・JMGAスキーガイド・ステージⅡ
・CAAオペレーションレベル1(CAA:カナダ雪崩協会)


Mystery Ranch|GallantinPeak40

優れた収納力と迅速なアクセスが可能で、ガイドやパトロールなど山の玄人が喜ぶ機能が満載。上部と背面のどちらからでもメインコンパートメントにアクセス可能。素材は高強度なワックスコーティングされた320Dファントムリップストップファブリックを採用し、メインフレームも同じく頑強。
フロントの大型ポケットでアバランチギアを十分に収納、ボトムには格納ヘルメットキャリー、トップリッドに2つのポケット、グローブのまま操作しやすいバックルなど、使い勝手も抜群。

容量:42ℓ
重量:1700g
Size(高さ×幅×奥行):69c/29/29cm
Color:Black(1色)
¥33,000

◆公式HPはコチラ

「ある程度の重量を担いでも背中にフィットして重心が後ろに引っ張られない」中江明子

自分の153cmの身体に合わせてバックパックを作ってくれるメーカーさんはやはりいないらしく、フィット感を求めることに半ば諦めていました。 BC滑走で使うには必要なギアが収まり、アバランチギアが取り出しやすいのは言うまでもなく、ある程度の重量を担いでも背中にフィットして、重心が後ろに引っ張られないことがとても大切です。

こちら、さすがはDana designを受け継いだだけあり、そのフィッティングシステムで私の背中にもピタッと張り付きます。そもそも装備が少なければ軽いし、さほど問題にならないのですが、ガイドのフル装備は10kgを超えることもあり、滑走に影響が出ないようにこだわりたいところです。

ヘルメットや嵩高いインシュレーションジャケットを入れても余裕のあるそのサイズは、厳冬期雪洞泊の装備もヘルメット外付けでしっかり収まってくれます。 また、スキーはダイアゴナルでも肩の荷重に左右差がでず変に肩が凝ることもありません。もちろんAフレームでも安定感抜群です。 懸念事項としてはちょっと重いことくらいでしょうか。

レビューワー
Epic Japan
中江明子 Akiko NAKAE

[メインガイドエリア]白馬・野沢温泉・妙高・戸隠・立山/その他:北海道:旭川・富良野周辺・道東・ニセコ
[保有資格]
・JMGAスキーステージⅡ・登山ガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者レベルⅠ修了


OSPREY|ソールデン32

十分な容量を得ながらフィット感は抜群。とくに滑りを重視するユーザーから高い評価を集める人気モデル。バランスがとてもよく、荷重を分散させることで背負った時も重さを感じない。二気室構造で背面アクセス、雨蓋付き。ウエストベルトにも小さな収納スペースがあり、行動食や小物を入れるのに便利。

容量:32ℓ
重量:1,150g
Size(高さ×幅×奥行):54/ 31/28cm
Color:ダストモスグリーン・ブラック
¥26,400

◆公式HPはコチラ

「かゆいところに手の届くデザインで容量もちょうど良い」中島 力

譲れない背面アクセスにキズ付きを防ぐゴーグルポケット、ヒップベルトにジッパーポケットとギアループ、デュアルポジションヘルメットキャリー…などなどかゆいところに手の届くデザインで、容量もちょうど良い。

レビューワー
RIKI JAPOW GUIDE
中島 力 Riki Nakajima


[メインガイドエリア]トマム周辺、富良野周辺、旭川周辺/その他:ニセコ、ルスツ、野沢温泉
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level1


Patagonia |ディセンジョニスト・パック 32L 

山での身軽な動きを追求したミニマルなデザイン。2つのメインコンパートメント、調節可能なロールトップ型の開口部で収納力はフルサイズ級ながら、小型パックのような担ぎ心地。アバランチギアに瞬時にアクセスできる専用コンパートメント付き、長いアプローチに対応する通気性を備えたハーネス、シェルは軽量で頑丈な420デニール・リサイクル・ナイロン素材使用、スキーキャリーはダイアゴナル&Aフレームの両方に対応など、高機能なツアーリング用。

容量:32ℓ
重量:1166g
Size(高さ×幅×奥行):
55/32/20cm(S/M)
59/32/20cm(L/XL)
Color:Crater bule(Black/全2色)
¥24,200

◆公式HPはコチラ

「細身で腕の動きを妨げない・スキーもサイドに付けやすい」古瀬和哉

丈夫な創りが気に入っている。ロールトップなので小屋泊まりなど荷物が増えても対応しやすいところ。全体的に細身で、スキーをサイドに付けけやすかったり、腕の動きの妨げにならないところが気に入っている。

レビューワー
LOCUS GUIDE SERVICE
古瀬和哉 Kazuya Furuse

[メインガイドエリア]白馬エリア
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2


PLUS ONE WORKS|NEW SHUMARI 35

新たに構造から設計され、背面システムが一新。 背面パネルは独立式3面パッドを採用。背骨を中心にそのサイドを固定し安定感は抜群。便利なロールトップのギアラック、背面アクセス、ゴーグル 2個が入るポケットあり。日本人の体型に合わせて設計されたショルダー ストラップとフレームは荷物の重量と滑走時の運動の妨げを軽減し、ウエスト ハーネスは骨盤を包み込むようなフィット感で荷物の横揺れを防いでくれる。

容量:35ℓ
重量:1,890g
Size(背面長):50cm
Color:BLUE GRAY(OLIVE, NAVY/全3色)
¥28,600

◆公式HPはコチラ

「NEW SHUMARI 35 はすべてがよい!」塚原 聡

実はこのバックパックの開発に携わっているので、「こうだったらいいな」のアイデアや思いが詰まっています。「NEW SHUMARI 35」、すべてがよいです。特にスノーボーダーに特化した機能を備えています。

レビューワー
北海道バックカントリーガイズ
塚原 聡  Satoshi Tsukahara

[メインガイドエリア]キロロ、ニセコ、赤井川周辺/その他:北海道全域
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・北海道山岳ガイド協会 理事

PLUS ONE WORKS|SHUMARI 35

便利なロールトップのギアラック、セーフティギアは専用コンパートメントに収納。背面アクセス、ゴーグル 2個が入るポケットあり。日本人の体型に合わせて設計されたショルダー ストラップとフレームは荷物の重量と滑走時の運動の妨げを軽減し、ウエスト ハーネスは骨盤を包み込むようなフィット感で荷物の横揺れを防いでくれる。

容量:35ℓ
重量:1700g
Size(背面長):50cm
Color:Glass Hoper(Navy, Silver, Coke Red 全4色)
¥25,300

◆公式HPはコチラ

「剛性が体への負担を軽減、快適な一日が過ごせる」舎川朋弘

ザックの持つ剛性感が、長い時間の背負いからくる体への負担を軽減し、滑りにより良く影響する。揺れないバックパックと、その身体を疲れさせない安定感は、バックパックの完成度を上げている。また、シンプルな造りはショベルやプローブなど、クライミングスキン含めた雪の付くギアをしまう部屋と、雪を入れたくない持ち物をしまう部屋とで分けている。

バックカントリーに必要な装備を収納する専用ポケット、またロールタイプからなるアクセス口はヘルメットからアイゼン、そして荷が増えた時などのしまい込みにも重宝する。背面アクセスや、背面長の長さなど、なかなか良いデザインに仕上がっている。バックパック自体の厚みのない造りも、滑り手からすれば、より重心が体に寄せられる滑走に良い形でマッチするバックパックである。

クライミングスキンからアイゼンに履き替えることを余儀なくされる場合でも、スキーをバックパックがしっかりと固定し受け止めてくれることから、その背負いから増すはずの重さも感じさせないほど。SHUMARI 50(50ℓ)も愛用している。

レビューワー
COLOR SPORT CLUB
舎川 朋弘  Tomohiro Tonegawa

[メインガイドエリア]白馬VALLEY(白馬、小谷、大町)/その他:立山、千畳敷、妙高、富士山
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2


INDEX