ニュージーランドのスキー場ガイド【クラブフィールド編】|真夏のパウダー&フリーライド天国へ! NZトップシーズンに突入!

日本が猛暑の今、地球の反対側・南半球のニュージーランドではスノーシーズン真っ盛り。7月下旬となり、いよいよトップシーズンに突入だ。この時期、降雪機を持たない天然雪の【クラブフィールド】のスキー場もようやくオープンを迎える。日本のスキー場のような【コマーシャルフィールド】に対して、ここで紹介するのはユニークな【クラブフィールド】。それって一体どんなスキー場? ぜひチェックしてみよう。

INDEX

クラブフィールドとその魅力

Photo : Craigieburn

ニュージーランドのスキー場は、その運営方法によって「コマーシャルスキーフィールド」と「クラブスキーフィールド」の2つがある。コマーシャルスキーフィールドは、営利目的でオペレーションされているスキー場で、スキー場は企業などが管理しており、整備の手が入り、様々なサービスが提供される商業施設、日本のスキー場のようなところだ。近年、リフト券が高騰し、コマーシャルフィールドの1日券はNZ$120~160と、かなり高額だ。(1NZ$=87.55円 7/24時点)

一方、クラブフィールドとは、営利目的ではなく、地元の会員制クラブが会費や寄付によって運営し、クラブメンバーのために運営しているローカルでプライベートなスキー場。しかし、ほとんどのクラブフィールドは一般のビジターも受け入れており、利用料を支払えば日ごとで利用が可能。雪上車や降雪機を持っているところはほとんどなく、自然そのままの山の広大なスノーフィールドに、人が遊びに立ち入れるようにロープを架けただけ、という雰囲気で、そのワイルドさは圧巻だ。リフト券もコマーシャルフィールドよりは割安で、NZ$100前後。

ただ、クラブメンバーであるとリフト券・シーズン券は20%~半額近くディスカウントされたり、クラブフィールドによっては、ビジター1日券を3日間買うよりもシーズンパスのほうが安かったりと、驚きの待遇が得られることもある。その他、フィールドにあるロッジの宿泊、スクールレッスンやレンタルギアが破格なメンバー価格になったり、レストハウスのラウンジやバーがリザーブできたり、リフト券・アコモデーション・食事やレンタルまでのパッケージが格安で利用できたりと、特典もいっぱい。

また、クラブメンバーになるとメンバー間の交流がとても楽しい。滑りを楽しんだ後はバーに集まって飲み会、愉快なアフタースキーを過ごす。シーズン中にはいろいろなイベントがあり、夏場でも集まってボランティアワークや交流ができる機会がある。日本でいうと学生や社会人サークルに所属しているような感覚だろうか。

パウダー・地形・エクストリーム! フリーライドの宝の山

Photo : Craigieburn

しかし、何よりもクラブフィールドの際立つ魅力は、ニュージーランドの大自然の雪山をそのままに開放した、ワイルドなパウダーフィールドにある。圧雪車など持っていないのが普通なので、フィールドはいつでも非圧雪。広大なスケールのフィールドながら、ゴンドラやチェアリフトはほとんどなく、せいぜいTバーかロープトゥが数本架かっている程度。しかし、それで十分すぎる程度のゲストしかいない…。ほとんど混雑とは無縁で、滑っている人が少ないから、斜面はフレッシュなまま、いくらでもファーストトラックが刻めるというわけ。

また、標高の高い山岳地帯の盆地やフェイスがスキー場になっているため、豊かな自然地形やクリフなども事欠かない。また、リフトやロープトゥの終点から、ちょっとしたハイクをすれば簡単に広大なバックカントリーにアクセスできる。ディープなパウダーライド、クリフジャンプや急斜面のエクストリームライド、森林限界線を超えて広がる大きなオープンバーンでのクルージングやツアースキー……、フリースキーヤーにとってその楽しみは無限大だ。

そんなコアな魅力に尽きないクラブフィールド、そのなかでも特別人気の高い、STEEP読者にはたまらない魅力的なスキー場をピックアップした。まずはYou tubeの映像を観てみるべし。その上で、ぜひトレイルマップを眺めてみよう。そのスケール、面白さ、独特のカルチャーを感じられるに違いない。

日本からも、もちろん滑りに行くことができるし、クラブメンバーになることも可能だ。個人ではちょっと不安、という場合は、クラブフィールドに日本人向けのツアーを出している旅行会社もあるので、調べてみるといい。


NZ南島の主要なクラブフィールド


クレイギーバーン|Craigieburn

クレイギーバーンはこんなスキー場

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クライストチャーチからクルマで90分。Broken Riverと並んで、とても人気があるクラブフィールド。非常に情熱的なクラブメンバーたちによって運営管理されていることでも有名だ。山全体は100%全部が中上級者向けのハードコアな環境。Craigieburnは、初心者向けコースは「ゼロ0%」と公言するほどだ。3本の高機能ロープトゥが標高差500mもある2つの滑走エリアに運んでくれる。

地形変化豊かな多彩な斜面は、実にエキサイティングでチャレンジング、それが広大なスケールで目の前に広がり続けるのだから、滑り応えと満足度はハンパない。ニュージーランドのリゾートのなかでは唯一ともいえるツリーライディングが楽しめるのも大きな魅力。世界中のエクストリームスキーヤー・スノーボーダーたち、プロライダーたちもトレーニングや撮影に訪れている。

クラブメンバー加入は誰でも可能。メンバーのステイタス(種)によってリフトパスや宿泊施設の割引率が異なる。

■INFO

シーズン2023年7月上旬~10月中旬
ベースタウン&アクセスクライストチャーチ(クルマ1.5時間)
リフト料金1日券 $99 (ノンメンバー) $65(メンバー)
シーズン券(Base Member) $450
クラブメンバー加入年間$150でBase memberになるとリフト券とアコモデーションが 32.5% 割引が受けられる。シーズンパスは $450で購入可能に。
$はすべてNZ$

Mountain情報

トップ標高
1,811m
標高差(ベース標高)
503m(1,308m)
平均降雪量
?m
滑走エリア
400ha
最長滑走コース
?km
リフト/その他
リフト3/ロープトゥ1

スノーパーク


コースレベル
大きく見る

■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)


ブローケンリバー|Broken River

ブローケンリバーはこんなスキー場

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クライストチャーチからクルマで90分、ニュージーランドで最もユニークなクラブフィールドのひとつ。NPOであるBroken River Ski Clubメンバーによって運営管理されている。しかし、クラブメンバーにならずともビジター利用が可能だ。もちろん日本からのゲストも大歓迎。

Broken Riverは知る人ぞ知るニュージーランド有数の極上オフピステを持ち、ソフトなパウダースノーが溜まったエリアや、エクストリームなシュートなども堪能できる、フリーライド派にとって隠された楽園ともいわている穴場スポットだ。大きな2つの巨大なボウルから成り、そこに5本のロープトゥが架かっている。

また、クラブフィールドといえど圧雪車も持っており、あらゆるレベルでも楽しめるスノーパークと美しいグルーミングバーンも整備されている。山の上にロッジの宿泊施設もあるので、泊まれば朝一番のパウダーにファーストトラック保証つきだ。この映像を観れば、その魅力は一目瞭然だ。

■INFO

シーズン2023年7月25日(月)~10月上旬
ベースタウン&アクセスメスベン(クルマ95分)
クライストチャーチ(クルマ60分)
リフト料金1日券 $105(ノンメンバー) $74(メンバー)  
シーズンパス:$800
共通パスなどリフト券+レンタルのパッケージ 1日 $192~(18歳以上大人)3日 $456
$はすべてNZ$

Mountain情報

トップ標高
1,820m
標高差(ベース標高)
395m(1,425m)
平均降雪量
?m
滑走エリア
?ha
最長滑走コース
?km
リフト/その他
ハイスピードトゥー3/ラーナーズロープトゥー2

スノーパーク
2

コースレベル
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■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)



フォックスピーク| Fox Peak

フォックスピークはこんなスキー場

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Fox Peakは、Fox Peakという周辺の山岳地帯で最も高い山の上にある。ベースとロープトゥトップの標高差は580m。驚くべき多彩な斜面を持ち、4本のロープトゥを使って縦横無尽に滑り回ることができる。その面白さは映像を観れば大納得だ。

山頂部、標高2,330mから尾根伝いのNORTH RIDGEからドロップインするオフピステの素晴らしさが極上で、ソフトでディープな「エピックパウダ―」が堪能できると自慢だ。そして、もちろん混雑とは無縁で、いつもストレスないパウダー三昧ができる。世界的にも有名な海外スキー旅行情報サイト「POWDER HOUNDS」によるニュージーランドスキー場ランキングで、”いい意味で”ニュージーランドで「THE BEST of 空いているスキー場」に輝いている。

クラブメンバーはリフト券・シーズン券が破格で購入できる。ちなみにノンメンバーが1日券$80のところ、クラブメンバーは$30だ。驚くことにクラブメンバーに加入+シーズンパスがたったの$200! ビジター利用で1日券を3日間買うより安いとは…。クラブメンバーになるとシーズン中に1,2回スキー場の運営管理のお手伝いもあり、メンバーたちとの交流は冬だけでなく夏も盛んで、とても楽しい。フレンドリーな雰囲気にあふれる、いかにもクラブ制らしいクラブフィールドだ。

■INFO

シーズン2023年7 月下旬Open~10月10日(火)予定
ベースタウン&アクセスFairlie(クルマ50分)
クライストチャーチ(クルマ2時間20分)
リフト料金1日券 $80(ノンメンバー) $30(メンバー) 
シーズンパス:$200(メンバーのみ:クラブ加入+シーズンパスのセット)
$はすべてNZ$

Mountain情報

(リフト)トップ標高
1,900m
標高差(ベース標高)
580m(1,320m)
平均降雪量
4.0m
滑走エリア
500ha
最長滑走コース
?km
リフト/その他
ロープトゥ4/プラッターリフト1

スノーパーク


コースレベル
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■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)



マウント・チーズマン |Mt. Cheeseman

マウント・チーズマンはこんなスキー場

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クライストチャーチからクルマで90分。クラブフィールドの中でも「楽しい!」「子連れファミリーにやさしい」環境作りを大切にし、とりわけフレンドリーな雰囲気なことで知られている。クラブフィールドには珍しくTバーが2本あり、山全体にアクセスできて、滑るのにはとても便利。初心者向けのロープトゥもあるが、実はそこから広大なオフピステにエントリーができる。

ボトムにはThe Day Lodge と Snowline Lodgeという2つのロッジを持ち、週単位で宿泊できる。ニュージーランドの冬の休暇を家族で過ごすクラブメンバーで賑わう。

■INFO

シーズン2023年7月下旬Open~10月予定
ベースタウン&アクセスSpringfield(クルマ60分)
クライストチャーチ空港(クルマ90分)
リフト料金1日券 $95(ノンメンバー)
シーズンパス:$375(メンバーのみ:クラブ加入+シーズンパスのセット)
$はすべてNZ$

Mountain情報

トップ標高
1,847m
標高差(ベース標高)
320m(1,527m)
平均降雪量
?m
滑走エリア
?ha
最長滑走コース
?km
リフト/その他
Tバー2/ラーナーズロープトゥー1

スノーパーク


コースレベル
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■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)



マウント・ドブソン| Mt.Dobson

マウント・ドブソンはこんなスキー場

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クライストチャーチとクィーンズタウンの間に位置し、ハイウェイ8でアプローチ。トップ標高2,030mがもたらすファンタスティックなドライパウダーが楽しめると評判だ。横幅が3㎞にも及ぶスケールに広がるフィールドには、クラブフィールドでは貴重なトリプルリフトにTバー、プラッターで山全体をカバーしている。ワイドな広々としたスロープは、子連れファミリーやスクールで滑りのレッスンを受けるゲストには最適。Tekapo湖や遠くMt.Cookも望める息を呑む景観の美しさや、アットホームなリラックスした雰囲気も魅力だ。

ボトムから820mのTバーの終点からハイクアップすると標高2,110mのMt.Dobsonの山頂にアプローチできる。そこからは言わずもがなパウダー天国。輸送力はバッチリなところに、ゲストがあまりいないため、スロープはいつもガラガラ、いくらでもファーストトラックを刻むことができる。忘れられないパウダー体験ができること請け合いだ。

■INFO

シーズン2023年7月Open~10月予定
ベースタウン&アクセスLake Tekapo(クルマ45分)
メスベン(クルマ2時間10分)
リフト料金1日券 $106 ※月曜日から金曜日まで購入すると月曜日は定価の50%、火曜日は40%、水曜日は30%、木曜日は20%、金曜日は10%で購入が可能(滞在すればするほど得になる仕組み)
シーズンパス:$535
$はすべてNZ$

Mountain情報

トップ標高
2,030m
標高差(ベース標高)
430m(1,600m)
平均降雪量
?m
滑走エリア
400ha
最長滑走コース
?km
リフト/その他
リフト1(トリプル)/Tバー1/プラッター2

スノーパーク


コースレベル
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■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)


マウント・オリンパス|Mt Olympus

マウント・オリンパスはこんなスキー場

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トップ標高は2,096m、「神の遊び場」とも称される特別感のあるクラブフィールドで、ニュージーランドフリーライドのソウル(魂)ともいわれている。パトロールの管理内は60ヘクタールというコンパクトな滑走エリアではあるが、90%が中上級者向けというエキスパートフレンドリーで、トレイルマップを見ただけでも、どこの斜面も斜度が半端ないことがイメージできる。4本のロープトゥが架かかり、機動力は抜群だ。Top Towの終点から短いハイクで、さらに広大なオフピステエリアへと滑り込むことができる。

Mt.Olympusは、サイズこそ近くのCraigiburnに遥か及ばないが、エクストリームなスペックの高さは、まったく引けを取らないどころか、濃縮された面白さは別格ともいわれている。世界的にも有名な海外スキー旅行情報サイト「POWDER HOUNDS」によるニュージーランドスキー場ランキング「THE BEST of パウダー」や「THE BEST of エクストリームトレイン」でトップランキングインするフリーライドの聖地なのだ。

海外在住でもクラブメンバーにはなれるが、夏にWork Party Day(労働奉仕)に参加義務があったり、2名以上のクラブメンバーからの推薦が必要だったり、シーズン中最低滑走日数が課せられてたりと、入会の条件にはハードルがある。海外スキーでビジター利用はもちろん可能だ。山に宿泊できるロッジもある。

■INFO

シーズン2023年7月下旬Open~10月予定
ベースタウン&アクセスクライストチャーチ(クルマ90分)
メスベン(クルマ20分)
リフト料金1日券 $90(ノンメンバー) $50(メンバー1日券)$40(メンバー2日券) $30(メンバー5日券) $20(メンバー10日券)
シーズンパス:$500(メンバー)
$はすべてNZ$

Mountain情報

トップ標高
1,880m
標高差(ベース標高)
450m(1,430m)
平均降雪量
4.5m
滑走エリア
60ha
最長滑走コース
ーkm
リフト/その他
ロープトゥ4

スノーパーク

コースレベル
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■Trail Map

■Snow -Forcast(天気・積雪)

INFO
ニュージーランド政府観光局 

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