バックカントリーガイドが愛用するバックパック'23-24|プロの選択とレビュー

バックカントリー(BC)に出るのに、必要な装備を詰め込むバックパック。安全確保のために重要な上、それを背負ったまま滑るのだから、滑りのクオリティにも大きな影響を与える。バックパック選びは、BCを安全に最大限楽しむためにもこだわりたい。そこでBCのスペシャリスト、BCガイドたちに、日々どんなバックパックを愛用しているか? その優れた点を聞いてみた。次に手にするバックパック選びの参考になるポイントがたくさんだ。

INDEX

ARC’TERYX|RUSH SK 42 BACKPACK

ロールトップタイプで最大50ℓまで拡大可能。2種類の高機能素材を適材適所に配置し、耐久性を高めながら軽量化を実現したバックパック。バックカントリーツアー向けに、持ち運びのバランス、耐候性、整理のしやすさが最適化されている。スキーはサイドにAフレーム、フロントにダイアゴナルポジションで取り付け可能。32ℓもあるが、ロープやクランポンを追加したり、山小屋泊の場合は、50Lまで拡張するガイド仕様の、この「ラッシュ SK 42」が安心。

容量:42ℓ
Size(高さ×幅×奥行):63×28×42cm
重量:920g
Color:Black(Fluidity 全2色)
¥38,500

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「収納性に優れていて使い勝手がいい」|IDEHA 石沢孝浩

BC用のザックとしてとにかく収容性と使い勝手はピカ一ですね。特にザックの主な収容室とは別にショベル・ゾンデ・スノーソーを収容できるスぺースが便利でいざというときに素早い取り出しができる。また上部のプールトップも荷物の出し入れがし易く、上部ポケットの収容も大きい。ザック自体の大きさもガイドとして1DAYツアーにはちょうどよい。

レビューワー
IDEHA
石沢孝浩 Takahiro Ishizawa

【Profile】
蔵王の片隅に生まれ育ち、幼少から野山でスキーを楽しみ育ちました。月山でガイドを始めて27年、このエリアで滑る楽しみは飽きることがありません。この感動を皆様にお伝えしたいと思いガイドしております。
また、ココヘリのドローンパイロットとして山岳エリアでの遭難者捜索活動にも携わり、安全登山の啓蒙活動も行っております。

[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・日本テレマークスキー協会公認指導員


ARC’TERYX|RUSH SK 32 BACKPACK

ロールトップタイプで32ℓから最大40ℓまで拡大可能。2種類の高機能素材を適材適所に配置し、耐久性を高めながら軽量化を実現したバックパック。バックカントリーツアー向けに、持ち運びのバランス、耐候性、整理のしやすさが最適化されている。スキーはAフレームに取り付け可能。ハイシーズンのバックカントリーツアーなら40ℓまで拡張する「ラッシュ SK 32」で十分な容量。

容量:32ℓ
Size(高さ×幅×奥行):63×28×32cm
重量:920g
Color:Black(Fluidity 全2色)
¥36,300

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「軽くて形が良くて重心に影響が少ない」|Daichi TERUI 照井大地

軽く、パックの形が良く重心に影響が少ないから気に入っている。

レビューワー
照井大地 Daichi TERUI

[メインガイドエリア]北海道全域

【Profile】
大学在学中に山岳ガイドを志し、国際山岳ガイド石坂博文氏に師事。大学卒業と同時に日本山岳ガイド協会の認定ガイドとなりガイドを開始。自身の活動として20代前半より北欧でのヘリスキーガイドトレーニングやヨーロッパアルプスでの登山、スキーツーリングを経験。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者レベルⅠ修了

「容量に融通がきき、丈夫でありながら軽量で防水性が高い」|JUNRINA mountain service 長井 淳

容量に融通がきき、丈夫でありながら軽量で防水性が高い。 持っているシリコンバンドで使い方をアレンジできる。山で使っていて気に入っているポイントがいろいろあります。具体的には…
1. 見た目がカッコいい!
2. バックカントリー 用バックで、バランスの取れた快適な持ち運び用に設計されている
3. 作りがシンプルかつ軽量、耐候性、耐久性、防水性が高い
4. 取り外しができるヘルメット固定システムが便利
5. ロールトップで、巻き数で数リットルの容量の余裕を作れる
6. サイドジッパーが広く、内容物を取り出しやすい
7. シリコンバンド等でギアの取り付けアレンジができる
8. 身体の大小に合わせて、背面長のサイズshort/regularを選択することができる

レビューワー
JUNRINA mountain service
長井 淳  Jun  Nagai

[メインガイドエリア]かぐらBC、越後湯沢BC、立山BC

【Profile】
脱サラし、立山雷鳥荘に勤務しながらガイドトレーニングを経て2010年よりJUNRINA mountain serviceとして活動開始。海外バックカントリートリップ多数経験。夏秋はアルプス・上信越を中心に登山ガイド、冬春はバックカントリースキーガイドとして活動中。
[保有資格]
・JMGA登山ガイド ステージⅢ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level1


ARVA|SWITCH TOUR Bundle (25+40) AIRBAG

ビーコンを展開するARVAからリリースのアバランチエアバッグ装備ながら、スイッチシステムでバックパック単体としても使え、容量が変えられる点が非常に画期的。アバランチギアはフロントポケットに収納、スキーはAフレーム・ダイアゴナルいずれも装着可能、通常のバックパックが持つ機能を網羅しながらエアバッグつきというマルチユースだ。

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「エアバックシステムは脱着可能!容量が変えられて汎用性がすごい」|BLUECLIFF 滝本倫生

ARVA SWITCH TOUR Bundle (25+40) AIRBAG は、エアバッグシステムがついて最軽量。エア式は必ず開く安心感が高い。簡単に容量がチェンジできるので、デイツアーからビバークを伴うツアーまで使用できる。エアバックシステムを脱着することもできるので、将来的にバックパックのみを交換も可能。

レビューワー
BLUECLIFF
滝本 倫生   Michio Takimoto

[メインガイドエリア]白馬小谷、北アルプス、北海道

【Profile】
19歳の時、モンブランマジョールルートやドリュ北壁をはじめクライミングに傾倒。その後、フリークライミング、バックカントリースノーボードを中心に全国で活動。2000年白馬村に移住し、山岳ガイド活動を開始する。
[保有資格]
・UIAGIM
・IFMGA国際山岳ガイド

BCA|FLOAT E2 35L

 

’22-23シーズン、BCAより登場した新しいバッテリー式のフロートバッグ。新しいE2システムは、Alprideのスーパーキャパシタというファン駆動システムの採用により、エネルギーを蓄積し、展開時にコンプレッサーに電力を供給。二次電池のような化学反応ではなく、磁気エネルギーに基づいてエネルギーを貯蔵・放出する。このため低温化でも信頼性が高いのが魅力。

容量:35ℓ
重量:2,792 g (S/M with E2 system), 2,842 g (M/L with E2 system)
Size:S/M, M/L
Color:Moss Green(Black, Tan 全3色)
¥198,000 

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「フロートシステムで信頼性が非常に高い」|かぐらパウダーステーション 五十嵐和哉

軽量でパックのバランス感がよく、BCで必要とされる機能が整っている。 フロートシステムが確実で信頼性が非常に高い。

レビューワー
かぐらパウダーステーション
五十嵐 和哉 Kazuya Igarashi

[メインガイドエリア]かぐらスキー場第5ロマンスリフト山頂のBCゲートよりエントリーする各方面/その他:春の立山、月山、富士山ツアー等

【Profile】
モーグル全日本チャンピオンを経てW-CAP出場、ナショナルチームコーチを務め里谷、三浦、附田、原など育成。三浦雄一郎氏に従事しスノードルフィンで活躍。2008年氏と共にエベレスト登頂。現在は、BCスキー・登山ガイドとして、かぐらパウダーステーションを支える。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ


BLACK DIAMOND |サーク45

バックカントリーに必要な機能を持たせながら、クライミングパックゆずりのすっきりとしたシルエットが特長。収納式ヘルメットフラップ、・フレキシブルなヒップベルト、ハイドレーションシステム対応。スキーアタッチメントはAフレーム・ダイアゴナルの2wayが可能。

容量:35ℓ
Size(高さ×幅×奥行):S/M(背面長=41~48cm)、M/L(背面長=47~55cm)㎝
重量:S/M=1,020g、M/L=1,075g
Color:ブラック(ウルトラブルー 全2色)
¥31,130

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「シンプルで使いやすい」|KinTouNバックカントリーガイド 峯岸健一

作りがシンプルで、外見もスッキリしていて使い易い。とても軽量です。それぞれのギアを分けてパッキングしやすくなっています。また、サイドジッパーのおかげで、スキーを背負っている状態でも荷物の出し入れがしやすいです。

一番の特徴は、開口部の形状です。コードを引くと本体と一体化しているフラップが雨蓋のように閉まります。開ける際もループ状になっているテープを引っ張るだけで全開するので、バックパックの中身へのアプローチがとても手早くできます。特に雪が降っているような時に特に便利さを感じますね。素早くスムーズに荷物の出し入れができるので、バックパックの中身を極力濡らさずに作業できます。

レビューワー
KinTouNバックカントリーガイド(キントウン)
峯岸健一 Kenichi Minegishi

[メインガイドエリア]関越エリア

【Profile】
2003 年よりバックカントリーガイド。神奈川県西部の山北町にて会員制のクラブ、古民家キャンプ「風の谷」を主催。バックカントリーで繋がったメンバーと共に、山の中にキャンプサイトや遊び場をDIYで作っている。
「自然のエネルギーである波を滑るのと同じように自然の雪山でスキーがしたい、自分の足で山を登って、思うがままに滑ってみたい。リスクがあるからこそ自由を感じました」
[保有資格]
・JMGAスキーガイドステージⅡ


Deuter|FREESCAPE PRO 40+

トップからボトムまで均一な形状を維持することで滑走時のフィット機能が充実し、軽量化も実現。バックアクセス、セーフティギアを収納する大型のフロントポケット、ゴーグルやギアストラップなどを収納しておけるトップポケットも便利。スキーのアタッチメントはAフレーム・ダイアゴナルの2wayが可能。

容量:40+10ℓ
Size(高さ×幅×奥行):70 / 32 / 24㎝
重量:1500g
Color:インク×マリン(ティール×コーン 全2色)
¥36,300

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「パッキングのし易さ、背負い心地ともに優れている」|黒田山岳ガイド事務所 黒田 誠

小屋泊まりを含めて、多くの場面で使用できます。背負いやすく背負い心地が良いので、一日行動しても疲労感が少ない。パッキングがし易いこと、他に使っている人が少ないのも嬉しい。ガイド業務の時には、よりオールラウンド性の高いFreescape Pro 40を、共同装備をシェアできるプライベート山行のときには、同じくDeuterのFREERIDER 30を使います。

レビューワー
黒田山岳ガイド事務所
黒田 誠 Makoto Kuroda

[メインガイドエリア]上信越を中心に、ご要望のエリアへ

【Profile】
少人数制のプライベートガイドで、それぞれのレベルにあったオリジナリティあふれる山行をサポート。滑りだけでなく、旅心を大切にサービスを提供している。
[保有資格]
・国際山岳ガイド 
・JAN雪崩業務従事者Level2


GREGORY | ベルテ24

Freerideのヒップベルトが体に合わせて動き、自由な動きを可能にしながら、程よいテンションでサポート。グレゴリー独自のハイドレーション・スリーブ、除雪機能搭載バックパネル、サイドマチつきの古ジッパー、アバランチ・ギアを収納できる耐久性の高いパッド入りフロントポケット、手袋をしたままでも開閉しやすいジッパープルとバックルなど、使い勝手も抜群。

容量:24ℓ
重量:1150g
Size(高さ×幅×奥行):48.5×27×20.5㎝
Color:カーボンブロンズ
¥36,300

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「ハイクが短くライディング主体のツアーで使用している」|Rhythm Works 旭 立太

ハイクが短くライディング主体のツアーで使用。ゴーグルストラップのようなヒップベルト、シンプルなデザインで動きやすくアバランチギアだけでなく、危急時対策の装備も収納できコンパクトで気に入っている。

レビューワー
Rhythm Works (リズムワークス )
旭 立太 Ryuta Asahi

[メインガイドエリア]白川郷、立山、白馬、平湯、伯耆大山※主に飛騨山脈と両白山地


【Profile】
自然のリズムに合わせ四季を通じて山へ登る。一般縦走からバリエーションルート、沢登りからバックカントリーライディングまで、幅広い山の魅力を伝えるマルチな山の案内人。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2


GREGORY |TARGHEE45 

メインコンパートメントにはバックアクセス。耐摩擦性が高く雪が付きにくい素材を使用、柔軟性を兼ね備えた外周フレーム、寒冷地でも耐久性の高いアルマイトフック、全周コンプレッション、フロントポケットにはアバランチ・セーフティポケット、収納・調節可能なヘルメットキャリーが。スキーキャリーはダイアゴナル&Aフレームの両方に対応。ハイドレーションチューブを通せるショルダーハーネス、その他にも多数の機能を備え、冬季のオーバーナイトトリップまでもサポートするタフなバックパック。

容量:45ℓ(M)・48ℓ(L)
重量:1660g(M)・1740g(L)
Size(高さ×幅×奥行):77.5/29.2/29.2cm(M)82.6/29.2/29.2cm(L)
Color:アラスカブルー
¥37,400

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「背負い心地もフィット感も良く滑走中に荷物に振られることもない」中野豊和

バックカントリー用のバックパックとして、ショベルやプローブの収まりがとても良い。ガイドに必要なギアを入れるにも十分な容量があって、背面もフルオープンになるのでギアの出し入れがしやすく使いやすい。もちろん背負い心地もフィット感も良いので、滑走中に荷物に振られることもない。

レビューワー
インフィールド
中野豊和 Toyokazu NAKANO

[メインガイドエリア]妙高・頚城周辺、北信/その他:立山、鳥海山など

【Profile】
妙高高原へ移住後10年間の経験を経て、2006年より「インフィールド」を開始。現在、冬はバックカントリーツアーガイド、テレマークスキーインストラクター、夏は登山・トレッキングガイド、シーカヤックガイドとして活動中。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2


Klattermusen |Trud Backpack 44L

軽量で頑丈、ツアーリングやBCでの使用に最
適。オリジナルの 210 デニールリップストップ
生地は、耐水圧 10,000 mmの防水性を誇り、耐久性が格段に高い。サイドファスナーで、メインコンパートメントへのアクセスも容易。ワンロールトップでコンプレッションも可能だ。スキーアタッチメント、ハイドレーションシステム採用。クイックリリースバックル、最新チェストストラップ機能の軽量荷重伝達システム4-Ssystemで、高い調節性とコントロール性を備える。

容量:44ℓ
Size(高さ×幅×奥行):69×29×27cm
重量:980g
Color:Raven
¥52,800

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「渋くてカッコいいデザインとカラーで目立つ!|CIRCLE GAME guide service 佐々木翔平

軽量で大容量なアルパインバックパックです。 1kgを切る重量ながら十数キロの荷物を背負っても肩が
痛くなることはなく、非常に助かっています。 アバランチギアを収納する部屋もしっかりありますし、
メインの部屋にはワンアクションで開閉できる上部からと、サイドジッパーからの2通りでアクセスで
きます。 なにより渋くてカッコいいデザインとカラーで、目立つこと間違いなしです!!

レビューワー
CIRCLE GAME guide service
佐々木翔平 Shohei Sasaki

[メインガイドエリア]北海道

【Profile】
北海道七飯町出身札幌をベースに、冬はバックカントリースキーのガイド、夏は北海道の自然を幅広くガイドしている。クライミングとスキーを組み合わせることを好む。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ


MAMUUT|Trion Nordwand 38

トップアスリートが設計したトップアスリートのためのバックパック。多用途かつ丈夫、軽量で背負い心地が抜群。伸縮性のあるチェストストラップ、内および外ポケットが付いた高さ調節可能なフラップ、ロールトップクロージャー、ハイドレーション システム対応、サイドとフロントに引っ張れる取り外し可能なコンプレッションストラップなど、機能ディテールも満載。

容量:38ℓ
重量:960g
Size(高さ×幅×奥行):63 / 27.5 / 18.8cm
Color:arumita-night(black 全2色)
¥29,150

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「バックカントリー専用のものがやはり便利」|POWERZONE白馬 高橋 守

バックカントリーに使うならバックカントリー用のバックパックがやはり便利。

レビューワー
POWERZONE白馬
高橋 守 Mamoru Takahashi

[メインガイドエリア]白馬、小谷

【Profile】
バックカントリーのガイドやスキーコーチとして、夏は山岳ガイドとして日本中を旅しながらパワーゾーンを支える。信州白馬の景観に惚れ込み白馬に居を構えながら、休日にはスキルアップトレーニングに明け暮れる。
[保有資格]
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・SAJスキー指導員


MAMUUT|Trion 35

アルパインバックパックにおけるMAMMUTの老舗モデル。高品質の素材と優れた仕上げには定評がある。超軽量で通気性に非常に優れたEVAパッド採用、背面の大きなジッパーからメインコンパートメントへアクセス、アバランチギアを収納できる大きめのジッパーフロントポケット、開口部の大きなトップなど使い勝手は上々。サイドのスキーアタッチメントは補強されていて耐久性も安心。

容量:35ℓ
重量:1480g
Size(高さ×幅×奥行):60 / 29 / 11cm
Color:marin black(hot red-marine 全2色)
¥33,000

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「日帰りBCで特におすすめ!」|Niseko Mecca 田中久敬

日帰りBCで特におすすめのザック。縦長のフォルム、ダブルアックス装置可能。アルパインエリアでの行動時、ストレスにならない。フラップがあるので40ℓぐらいの荷物が入る。背面チャックでAフレームにしても荷物出し入れ可。

レビューワー
Niseko Mecca
田中久敬 Hisataka Tanaka

[メインガイドエリア]北海道全域(旭川、富良野、キロロ、ルスツ、羊蹄山、ニセコ)

【Profile】
北海道の山岳はもとより海外はカナダBC州スコーミッシュにてクライミング、カナディアンロッキーにてクライミング&ハイキング、バックカントリースキー、ニュージーランド南島トランピング&クライミング&バックカントリーなどの経験も持つ。2002年よりニセコにてガイド業。
[保有資格]
・JMGA登山ガイド・ステージⅡ
・JMGAスキーガイド・ステージⅡ
・NZMSC Avalanche ST1

MILLET |d tour 30

安全性能にフォーカスしたスキーツアー向け中容量スノーパック。
着脱可能なセーフティーギアポケットが高い利便性を発揮。メイン収納はサイドからもアクセス可能。他にも機能的な細かいポケット・アタッチメント類など、必要なギアをスピーディに取り出し・収納でき、行動中の煩わしさを軽減。Aフレーム・ダイアゴナルどちらにも対応するスキーホルダー、フロントには出し入れが容易なアイスアックスホルダー、ヘルメットホルダーなど、クライム&ライドを快適にする機能が満載。

容量:30+10ℓ
重量:1038g
Size(高さ×幅×奥行):52 / 27 / 18cm
Color:RED/SAPHIR(BLACK 全2色)
¥37,400

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「BCのために作られたシンプルな機能性が良い」|Vertical Land 伊藤裕規

バックカントリーのために作られたシンプルな機能性が良い。サイドのファスナー開口部も上手く使い、休憩時によく取り出す水筒や行動食など入れておくと、1気室ながら中に入っているものの取り出しがとてもしやすい。

レビューワー
Vertical Land
伊藤裕規 Yuki Ito

[メインガイドエリア]長野県白馬村周辺、北アルプス
【Profile】
21歳の時にカナダに渡り本格的にスキーを始める。北米のスキー文化に影響を受けると同時に、山岳スキーに興味を持つ。ヤムナスカ登山学校を修了後帰国し、2020年1月に独立、開業。ガイドのコンセプトは ”人生に、もっと山を。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイド・ステージⅠ
・JMGAスキーガイド・ステージⅡ
・CAAオペレーションレベル1(CAA:カナダ雪崩協会)



OSPREY|ソールデン32

十分な容量を得ながらフィット感は抜群。とくに滑りを重視するユーザーから高い評価を集める人気モデル。バランスがとてもよく、荷重を分散させることで背負った時も重さを感じない。二気室構造で背面アクセス、雨蓋付き。ウエストベルトにも小さな収納スペースがあり、行動食や小物を入れるのに便利。2023/24モデルはBluesign®認証100%リサイクル生地とPFAS不使用のDWR加工を採用している。

容量:32ℓ
重量:1,150g
Size(高さ×幅×奥行):54/ 31/28cm
Color:アーティザンイエロー(ブラック 全2色)
¥27,500

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「かゆいところに手の届くデザインで容量もちょうど良い」|RIKI JAPOW GUIDE 中島 力

譲れない背面アクセスにキズ付きを防ぐゴーグルポケット、ヒップベルトにジッパーポケットとギアループ、デュアルポジションヘルメットキャリー…などなどかゆいところに手の届くデザインで、容量もちょうど良い。

レビューワー
RIKI JAPOW GUIDE
中島 力 Riki Nakajima

[メインガイドエリア]トマム周辺、富良野周辺、旭川周辺/その他:ニセコ、ルスツ、野沢温泉

【Profile】
カナダ・ウィスラーでCSIAインストラクター資格と、日本人初のCFSAフリースキーインストラクター資格を取得。数々のフリースキー大会への参加からバックカントリーへも活動の場を広げる。現在は星野リゾート トマムスキー場をベースに、ガイドやレッスンを展開している。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level1


PLUS ONE WORKS|SHUMARI 35

便利なロールトップのギアラック、セーフティギアは専用コンパートメントに収納。背面アクセス、ゴーグル 2個が入るポケットあり。日本人の体型に合わせて設計されたショルダー ストラップとフレームは荷物の重量と滑走時の運動の妨げを軽減し、ウエスト ハーネスは骨盤を包み込むようなフィット感で荷物の横揺れを防いでくれる。

容量:35ℓ
重量:1700g
Size(背面長):50cm
Color:Glass Hoper(Navy, Silver, Coke Red 全4色)
¥25,300

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「剛性が体への負担を軽減、快適な一日が過ごせる」|COLOR SPORT CLUB 舎川朋弘

ザックの持つ剛性感が、長い時間の背負いからくる体への負担を軽減し、滑りにより良く影響する。揺れないという利点と、それによって身体を疲れさせない安定感は、バックパックの完成度を上げている。また、シンプルな造りはショベルやプローブなど、クライミングスキンを含めた雪の付くギアをしまう部屋と、雪を入れたくない持ち物をしまう部屋とで分けることができて便利だ。

バックカントリーに必要な装備を収納する専用ポケット、またロールタイプからなるアクセス口はヘルメットからアイゼン、そして荷が増えた時などのしまい込みにも重宝する。背面アクセスや、背面長の長さなど、なかなか良いデザインに仕上がっている。バックパック自体の厚みのない造りも、滑り手からすれば、より重心が体に寄せられる滑走に良い形でマッチするバックパックである。

クライミングスキンからアイゼンに履き替えることを余儀なくされる場合でも、スキーをバックパックがしっかりと固定し受け止めてくれることから、その背負いから増すはずの重さも感じさせないほど。SHUMARI 50(50ℓ)も愛用している。

レビューワー
COLOR SPORT CLUB
舎川 朋弘  Tomohiro Tonegawa

[メインガイドエリア]白馬VALLEY(白馬、小谷、大町)/その他:立山、千畳敷、妙高、富士山

【Profile】
現在に至るバックカントリシーンを築いた草分的存在。90年代初頭よりゲレンデ外に目を向け、厳冬期における山岳スキーシーンを切り開いてきた。代名詞となる白馬全域のフィールド開拓を達成してもなおパイオニアワークは続いている。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2


The North Face |CHUGACH45

45ℓの容量ながら約2kgという軽量性を実現。本体内部へは、トップとバックパネルの2カ所からアクセス可能。軽量で耐久性に優れる素材をメインファブリックに使用し、フロントパネルとヒップハーネスには、耐摩耗性を誇る素材採用することで、軽さと強度のバランスが絶妙。多機能で非常に使い勝手がよい上、最大の魅力は滑りも追求できる薄さ。

容量:45ℓ
重量:M:約1,950g、L:約2,010g
Size(背面長):M:H64.5(79.5)×W29.5×D16cm、L:H68(83)×W30×D16cm
Color:TNFホワイト(ブラック、ケイブブルー 全3色)
¥41,800

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「背負い心地・ギアの取り出しやすさがいい」|Natures 中川伸也

背負い心地、アバランチギアの取り出しやすさ、バックアクセスによりスキー・ボードを付けた状態でも簡単に荷物を取り出せる


レビューワー
Natures
中川伸也 Shinya Nakagawa

[メインガイドエリア]旭川近郊の道北エリア

【Profile】
14歳でスノーボードを始め、2000年JSBA(日本スノーボード協会)の公認プロ資格を取得。バックカントリーの世界に魅了され、活動の中心を映像や写真などの撮影へとシフト。山や自然の楽しさ・魅力を感じ、安全で楽しい山旅の提供をしたいと思いガイド業の道へと進む。旭岳自然保護監視員などを経て、2011年に「Natures」 を立ち上げる。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ

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