剝き出しの大自然へのバックカントリーツアーでは、刻一刻と変化する天候や、あらゆる地形に直面することになる。ゲストの安全を守り、快適さや楽しさを大事にしながらエスコートするBCガイドにとって、「視界」はすべてだ。吹雪や晴天、フラットな曇り、見通しの悪い凸凹斜面、密度の濃いツリーの中など、より鮮明な視界を確保しなくてはならない。瞬時に状況を把握し、安全に雪山で行動するためにプロフェッショナルが愛用しているゴーグルは何か。
GIRO | CONTOUR
スリークで型破りな形状のトーリックレンズと、最先端のEXV+テクノロジーにより、肉眼で見る視界と同等レベルの広い視界を実現。クイックチェンジレンズシステム搭載で、瞬時にレンズ交換が可能
「コントラストがクッキリで視認性が高い」|IDEHA 石沢孝浩
CONTOUR+スペアレンズを使っている。視認性が高く、コントラストがクッキリで雪面の起伏がよく見える。VIVIDレンズによるコントラストの高さはバックカントリーでの雪面の起伏を捉えるには最適なレンズです。また、外フレームを持たないワイドビジョンレンズは視認性がとても高く、滑りでのリスクを軽減できます。レンズ交換も簡単にできて替えレンズが一つ付いているため、予備のゴーグルを持たずレンズだけで済むのも嬉しいですね。
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IDEHA
石沢孝浩 Takahiro Ishizawa
蔵王の片隅に生まれ育ち、幼少から野山でスキーを楽しみ育ちました。月山でガイドを始めて27年、このエリアで滑る楽しみは飽きることがありません。この感動を皆様にお伝えしたいと思いガイドしております。
また、ココヘリのドローンパイロットとして山岳エリアでの遭難者捜索活動にも携わり、安全登山の啓蒙活動も行っております。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・日本テレマークスキー協会公認指導員
OAKLEY |Fall Line L Snow Goggles
円柱形状のデザインを持つ、OakleyゴーグルのアイコンともいえるモデルLINE Minerに、リムレスゴーグルの広い視界を融合させたのがFall Line L 。幅広い顔にフィットし、ほとんどのヘルメットに完璧に合うように設計されているのが特徴。 OakleyのRidgelock(リッジロックテクノロジー)で素早く簡単にレンズが交換でき、レンズを顔に完璧にフィットさせる。
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「視界の広さ、フィット感、クリアさ。完璧」|RIKI JAPOW GUIDE 中島 力
OAKLEY の「Fall Line L」、自分はレンズはPrizm Snow Rose を愛用している。視界の広さ、フィット感、クリアさ。完璧。
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RIKI JAPOW GUIDE
中島 力 Riki Nakajima
[メインガイドエリア]トマム周辺、富良野周辺、旭川周辺/その他:ニセコ、ルスツ、野沢温泉
【Profile】
カナダ・ウィスラーでCSIAインストラクター資格と、日本人初のCFSAフリースキーインストラクター資格を取得。数々のフリースキー大会への参加からバックカントリーへも活動の場を広げる。現在は星野リゾート トマムスキー場をベースに、ガイドやレッスンを展開している。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level1
POC|OPSIN CLARITY COMP
クラシカルなフレームデザインとクラリティレンズを組み合わせた、OPSIN CLARITY のレーシングモデル。シビアなコンペシーンやバックカントリーでは、瞬時の判断力が求められる。OPSIN CLARITY COMPのレンズは、天候や時間によって刻一刻と変化する雪面状況を確実に把握し、素早くジャッジして動けるように、明るく鮮明に見える特別な配色で最適化されている。曇天用のスペアレンズが 1 枚付属する。
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「ゴーグル自体のフィット感が格別」|COLOR SPORT CLUB 舎川 朋弘
OPSIN CLARITY COMPで、レンズは、Spektris Blue & Spectris Pinkを主に使用している。自分はゴーグルはスペアを併せ持ち行動し、山に入る際など、滑走時にしか使わない。スピードから風にも対応できるよう、風の入らないコンプタイプを使用している。レンズは、晴れていてもあまり暗くないレンズを使っている。年齢からくる目の限界にもちょうどよく対応する明るさのレンズだ。ゴーグル自体のフィット感がまた格別なのも、優れた点。
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COLOR SPORT CLUB
舎川 朋弘 Tomohiro Tonegawa
[メインガイドエリア]白馬VALLEY(白馬、小谷、大町)/その他:立山、千畳敷、妙高、富士山
【Profile】
現在に至るバックカントリシーンを築いた草分的存在。90年代初頭よりゲレンデ外に目を向け、厳冬期における山岳スキーシーンを切り開いてきた。代名詞となる白馬全域のフィールド開拓を達成してもなおパイオニアワークは続いている。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2
POC|Fovea
トーリックレンズが広い視界を確保。コントラストを強調し、さまざまな光の条件下でシャープな視界を提供するClarity(クラリティ)レンズ・テクノロジー採用。可鍛性フレームと3増フェイスフォームは、どんな顔の形にも快適かつしっかりフィットし、極寒の条件下でも柔軟で快適な着け心地を実現。
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「顔に合っていることもチョイスのポイント」|KinTouNバックカントリーガイド 峯岸健一
ピンクのレンズが、光の少ない曇りの日でも見やすくて好きです。
いろいろなモデルを使っていますが、個人的にFoveaが顔に合っていると思っていて、気がつくとFoveaを使っていることが多いです。
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KinTouNバックカントリーガイド(キントウン)
峯岸健一 Kenichi Minegishi
[メインガイドエリア]関越エリア
【Profile】
2003 年よりバックカントリーガイド。神奈川県西部の山北町にて会員制のクラブ、古民家キャンプ「風の谷」を主催。バックカントリーで繋がったメンバーと共に、山の中にキャンプサイトや遊び場をDIYで作っている。「自然のエネルギーである波を滑るのと同じように自然の雪山でスキーがしたい、自分の足で山を登って、思うがままに滑ってみたい。リスクがあるからこそ自由を感じました」
[保有資格]
・JMGAスキーガイドステージⅡ
SMITH|Squad MAG
SMITH のアイコンモデルともいえるSquadにMAGレンズチェンジステムを搭載したSquad MAG。光の三原色のコントロールすることで、より鮮やかな視界をもたらすSMITH独自のテクノロジーによる「クロマポップレンズ」を搭載。細かい凹凸の鮮明度が群を抜いているととても評価が高い。クロマポップレンズを晴天用と曇天用のカラー違いで2枚標準装備している。(調光モデルを除く)
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「レンズの着脱が簡単!」|Rhythm Works 旭 立太
平面レンズが好きで、Squad MAG Blackを愛用している。レンズは濃いめレンズ、Sun BlackかSun Platinum Mirrorを使用。スペアは少し明るいものを携帯。レンズの着脱が簡単!
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Rhythm Works (リズムワークス )
旭 立太 Ryuta Asahi
[メインガイドエリア]白川郷、立山、白馬、平湯、伯耆大山※主に飛騨山脈と両白山地
【Profile】
自然のリズムに合わせ四季を通じて山へ登る。一般縦走からバリエーションルート、沢登りからバックカントリーライディングまで、幅広い山の魅力を伝えるマルチな山の案内人。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者Level2
SMITH|4D MAG
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「クロマポップのスペアレンズ2枚付き!」|かぐらパウダーステーション 五十嵐 和哉
4D MAGはクロマポップのスペアレンズ2枚付き。 視野も広く見やすく、曇りにくい!
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かぐらパウダーステーション
五十嵐 和哉 Kazuya Igarashi
[メインガイドエリア]かぐらスキー場第5ロマンスリフト山頂のBCゲートよりエントリーする各方面/その他:春の立山、月山、富士山ツアー等
【Profile】
モーグル全日本チャンピオンを経てW-CAP出場、ナショナルチームコーチを務め里谷、三浦、附田、原など育成。三浦雄一郎氏に従事しスノードルフィンで活躍。2008年氏と共にエベレスト登頂。現在は、BCスキー・登山ガイドとして、かぐらパウダーステーションを支える。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅠ
・JMGA登山ガイドステージⅡ
私も4D MAGを愛用中|Natures 中川伸也
視野が広いので重宝している。
レンズはシーズンを通して明るめのものをチョイス。突然の天候変更やオープンバーンから樹林帯などへの移動での光の変更に対応するため…。
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Natures
中川伸也 Shinya Nakagawa
[メインガイドエリア]旭川近郊の道北エリア
【Profile】
14歳でスノーボードを始め、2000年JSBA(日本スノーボード協会)の公認プロ資格を取得。バックカントリーの世界に魅了され、活動の中心を映像や写真などの撮影へとシフト。山や自然の楽しさ・魅力を感じ、安全で楽しい山旅の提供をしたいと思いガイド業の道へと進む。旭岳自然保護監視員などを経て、2011年に「Natures」 を立ち上げる。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
「SMITHのSQUAD MAG と4DMAGを使い分けている|LOCUS GUIDE SERVICE 古瀬和哉
QUAD MAG と4DMAGを使っている。SQUAD MAGは平面レンズの視野と全体的な軽さが気に入っていて主にゲレンデを滑る時に使用し、胸元での作業が多くなるBCでは4D MAGの視野の広さがとても重宝するので使い分けている。レンズはクロマポップの調光レンズ一択で、大雪の日も高所での晴天でも対応できる明るさが一番の特徴で、今まで使ってきたレンズでベストレンズと断言できる。
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LOCUS GUIDE SERVICE
古瀬和哉 Kazuya Furuse
[メインガイドエリア]白馬エリア
【Profile】
滑ることを追求した結果、フィールドがスキー場からバックカントリーへと変わり、スキーヤーとしての滑走経験とガイドとしての経験を積んできた。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2
SWANS|RIDGELINE 調光ULTRAモデル
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「調光レンズは便利」|Vertical Land 伊藤裕規
調光レンズは天気によって変える必要なく、便利で重宝している。換気システムは使いこなせば曇り防止に有用です。
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Vertical Land
伊藤裕規 Yuki Ito
[メインガイドエリア]長野県白馬村周辺、北アルプス
【Profile】
21歳の時にカナダに渡り本格的にスキーを始める。北米のスキー文化に影響を受けると同時に、山岳スキーに興味を持つ。ヤムナスカ登山学校を修了後帰国し、2020年1月に独立、開業。ガイドのコンセプトは ”人生に、もっと山を。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイド・ステージⅠ
・JMGAスキーガイド・ステージⅡ
・CAAオペレーションレベル1(CAA:カナダ雪崩協会)
SWANS|OUTBACK 調光ULTRAモデル
ゴーグルを顔から外すことなく、フレーム下部のレバーを押し上げるだけのワンタッチで、簡単に換気することができ、レンズの曇りがすばやく解消するという優れモノ。PHOTOCHROMIC(フォトクロミック=調光)テクノロジーにより紫外線に反応してレンズの明るさが変化、あらゆる天候でレンズの明るさを自動的に調整してくれるので、汎用性が非常に高い。M.I.T(Mirror Insert Technology)レンズで視界に色ムラがないのも優れた点だ。
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「待ってました! 平面レンズの呼吸するゴーグル」|古市竜太
「待ってました! 平面レンズの呼吸するゴーグル」。SWANSの呼吸するゴーグルを長く愛用してきています。ゴーグルを外さずに手袋をしたままでもワンタッチでレバーを操作できて、一発でゴーグル内の曇りを解消できます。
そして、’23-24シーズンは平面レンズの呼吸するグーグルが出ました! 球面レンズは視界には良いのですが、ちょっとした枝などに当たるとレンズに傷が付いてしまいます。平面レンズならば、この問題点も解消ですね。期待のゴーグルです!
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マウンテンガイド・コヨーテ
古市竜太 Ryuta Furuichi
[メインガイドエリア]北海道(ニセコ、羊蹄山、キロロ、大雪山、富良野周辺)
【Profile】
環境と食に興味を持ち、明治大学の農学部卒業後、雄大な北海道で生活する為に北海道の企業に入社。さらに身近に自然を感じ、環境にインパクトをかけない生活を実践するために マウンテンガイド・コヨーテを立ち上げる。テレマークスキーで雪山を滑るのが大好き。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2
Sweet Protection|Clockwork [+Bonus Lens]
強度の高さとSweet ProtectionならではのRIGレンズが特徴の「Clockwork」。RIGレンズは、優れたコントラストにより色の歪みを最小限にして、目の疲れを軽減してくれるという優れものだ。圧倒的な耐衝撃性をもつ厚さ 2.8 mm プレミアムトーリックスカルプレンズを搭載し、広い視界を確保しながら、ローボリュームでぴったりとフィットするコンパクトな形状。ダブルレンズには GORE® プロテクティブベントが装備され、気圧の変化によるインナーレンズの変形を防ぎ、目に最適な環境をあつらえてくれる。
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三拍子揃った信頼のおけるゴーグル|佐々木翔平
広い視野、見やすいレンズ、フィット感。三拍子揃った信頼のおけるゴーグルです。
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CIRCLE GAME guide service
佐々木翔平 Shohei Sasaki
[メインガイドエリア]北海道
【Profile】
北海道七飯町出身札幌をベースに、冬はバックカントリースキーのガイド、夏は北海道の自然を幅広くガイドしている。クライミングとスキーを組み合わせることを好む。
[保有資格]
・JMGA登山ガイドステージⅡ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
私もSweet ProtectionのClockwork を愛用
自分が今まで使用したゴーグルの中で最も視界がクリアで斜面が見やすいレンズだということ。日本モデルは日本人向けのフォームパッドが付いているので、鼻とパッドの空間がとても少なく、雪の内部への侵入を防いでくれます。デザインもカッコいい。 レンズが曇ることはないのでスペアレンズは持ち歩いていません。
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インフィールド
中野豊和 Toyokazu NAKANO
[メインガイドエリア]妙高・頚城周辺、北信/その他:立山、鳥海山など
【Profile】
妙高高原へ移住後10年間の経験を経て、2006年より「インフィールド」を開始。現在、冬はバックカントリーツアーガイド、テレマークスキーインストラクター、夏は登山・トレッキングガイド、シーカヤックガイドとして活動中。
[保有資格]
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level2
私もSweet ProtectionのClockwork を愛用
視界が広くて視認しやすい。丈夫で顔面を守られている様な安心感がある。
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JUNRINA mountain service
長井 淳 Jun Nagai
[メインガイドエリア]かぐらBC、越後湯沢BC、立山BC
【Profile】
脱サラし、立山雷鳥荘に勤務しながらガイドトレーニングを経て2010年よりJUNRINA mountain serviceとして活動開始。海外バックカントリートリップ多数経験。夏秋はアルプス・上信越を中心に登山ガイド、冬春はバックカントリースキーガイドとして活動中。
[保有資格]
・JMGA登山ガイド ステージⅢ
・JMGAスキーガイド ステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者 Level1
私もSweet ProtectionのClockwork を愛用
ATOMIC |REDSTER HD WC
ATOMICが手がけるゴーグルの中でも最もハイエンドなモデル。ゲレンデで最もまぶしい日にも最適なレンズを採用、晴れた日やあらゆるまぶしいコンディションで、目を保護するように設計されている。どのような光の状況下でもクリアな視界を確保する万能ゴーグル。
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「あのATOMICブランドだがアイウエアブランドに劣らない」|DAICHI TERUI 照井大地
コントラストがハッキリしていて見やすい。ゴーグル専用メーカーに劣りません!
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照井大地 Daichi TERUI
[メインガイドエリア]北海道全域
【Profile】
大学在学中に山岳ガイドを志し、国際山岳ガイド石坂博文氏に師事。大学卒業と同時に日本山岳ガイド協会の認定ガイドとなりガイドを開始。自身の活動として20代前半より北欧でのヘリスキーガイドトレーニングやヨーロッパアルプスでの登山、スキーツーリングを経験。
[保有資格]
・JMGA山岳ガイドステージⅠ
・JMGAスキーガイドステージⅡ
・JAN雪崩業務従事者レベルⅠ修了