都市を拠点にして、半径50km圏内の雪山を巡る。明日、行く山は、朝の天気と雪の気配で決めればいい。日本指折りの豪雪地帯を日替わりで滑りまわれば、ディープスノーに身を沈める至福の幸せが待っている。上越・妙高を拠点に周遊したいスキー場やプロショップを紹介しよう。
豪雪パウダーとレトロな雪国情緒を味わう拠点

日本海からの雪雲が最初にぶつかる山域、それが妙高火山群だ。妙高山、火打山、黒姫山といった2,000m級の山々が連なり、その南斜面にスキー場が点在している。地形的なオロシ風と海洋性気候が組み合わさり、日本指折りの豪雪を誇る。圧倒的な降雪量とワイルドな地形が生み出すのは、豪雪地帯ならではのディープスノー。
赤倉、杉ノ原、関温泉、アライ、そして長野・小谷方面へ。東京から車で3時間半と、思いのほか近い。上越周辺の豪雪スキー場巡りはもちろん第一選択肢だが、上越を拠点に斑尾、野沢温泉などにアクセスしたり、長野を抜けて白馬のコルチナ・栂池など小谷エリアのスキー場も周遊の射程に白馬が入ることを知ったとき、旅のスケールは一気に広がる。

スキー後は、赤倉温泉や池の平温泉でリラックスし、地元産の日本酒やきのこ料理をいただきたい。

上越・妙高は、日本のスキー文化の原点ともいえる地。赤倉観光リゾート、赤倉温泉、妙高杉ノ原といった老舗スキー場が集まっている。赤倉温泉などレトロな温泉街の温泉情緒あふれる雰囲気も健在で、豪雪文化に包まれる感覚はここでしか味わえない。滑りの密度も雪国情緒も両方欲しい、そんな欲張りに応えてくれるのが上越・妙高ベースだ。
この街を拠点にするメリット
- 日本有数の豪雪帯の中心に滞在=パウダー遭遇率が高い
- 非圧雪・ツリー・急斜面が非常に豊富
- 昭和レトロな温泉街と名湯が点在
- 道の駅あらいなど旅人向け施設が充実
- 長野・白馬方面へも動線が伸ばせる
上越を拠点に周遊が可能なスキー場
赤倉観光リゾートスキー場

妙高・上越拠点の主役級「アカカン」のパウダー&ロングコース
ゲレンデ中腹に立つ赤い屋根の赤倉観光ホテルは、創業から80年の歴史をもつ日本の高原リゾートの草分け的存在。風情あふれる温泉街を持つ老舗リゾートの風格たっぷり、アカカンの愛称で呼ばれ、上級スキーヤーに人気だ。妙高高原ICからわずか8分、歩く必要もなく駐車場からすぐにコースインできるので便利だ。
スキー場は妙高山系の前山をバックに、縦に延びるレイアウト。標高の高さと雪が降り積もりやすい地形とがあいまって、安定したパウダー環境が実現している。ゴンドラやリフトを使ってロングのコース取りができるため、滑走満足度が高い。上部リフト終点から隣の赤倉温泉スキー場と相互連絡でき、バックカントリーエリアへのアクセスもしやすいのが特徴。妙高・上越ベースの旅の主役的存在。
Access:上越市中心部から約28km|車約40分
STEEPガイドページ:https://akakura-ski.com/
赤倉温泉スキー場

気持ちいいクルージング & 温泉でサイズ以上の満足度
妙高山の裾野に位置する温泉街のすぐ上にゲレンデが広がる、温泉街直結でレトロな雰囲気を持つ、妙高高原を代表するスキー場の一つ。ヨーデル、くまどー、銀嶺の3つのゲレンデで構成されたビッグスケールで、全17コースを擁する。斜面はしっかりと起伏があり、適度な急斜面とミドルレンジの中斜面が気持ちよくつながっている。天然雪100%の豊富な積雪量と雪質が自慢。
雪が当たった日はオフピステやサイドカントリー的なラインの楽しさも増し、サイズ以上の満足感を与えてくれる滑り応えのある山だ。滑り終えたら温泉でリラックス。上越拠点で幸福度がとても高い1日旅ができる。
Access:上越市中心部から約30km|車約40分
公式サイト:https://akakuraonsen.com/
妙高杉ノ原スキー場

最長滑走距離約8.5kmの絶景ロングランは唯一無二
日本でも屈指の「縦に長いスキー場」で、標高差1,124mを駆け降りる距離は、なんと約8.5kmの超ロングラン。美しい圧雪バーンは日本有数ともいわれ、常に整備が行き届き、カービング派を虜にする仕上がりぶり。コース一本ごとの滑走距離が桁違いに長く、途中で斜度変化や視点の切り替わりが多く、一本一本の満足度が極めて高い。
また、トップ標高1,855mがもたらす良質パウダーで、パウダーフリークにも評価が高い。さらに、多数のアイテムが並ぶスノーパークも妙高エリアで一番人気と、すべてが揃うハイスペック。極めつけは、地元グルメとして有名な味噌ラーメンの名店「食堂ミサ」もゲレンデ内に出店している。滑って食べてお腹いっぱいになれる。
Access:上越市中心部から約35km|車約50分
STEEPガイドページ:https://www.princehotels.co.jp/ski/suginosawa/
関温泉スキー場

ドカ雪とローカル風情がたまらないとっておきのホーム
関温泉といえば「豪雪」とすぐに出てくるほど、ドカ雪で有名。妙高エリアは日本海からの寒気が最初に雪を降らせるエリア、中でも関温泉は立地上、グンを抜く積雪量になる。「等圧線が縦になったら関に行こう!」「悪天候万歳!」をキャッチフレーズにしていたという昭和の時代から、いまもコンセプトは変わっていない。
コースデザインはリフト2基というシンプルさながら、起伏に富んだコースで、ほぼ非圧雪。パウダー愛好者の間では「人に教えたくない」穴場的なスポットとしてたいへんな人気だ。関温泉の魅力はドカ雪だけでなく、ローカルなムードが心地よい「ホーム感覚」。いまの時代では希少なオーナー家族による100%ファミリー経営がされているのだ。情緒あふれる温泉や日本の田舎風情も楽しいめる「あったかい山」として、このエリアの旅には欠かせない存在。
Access:上越市中心部から約35km|車約45分
STEEPガイドページ:https://steep.jp/skiarea/seki-onsen/
ロッテアライリゾート

「狙って行くべき本命」のパウダー聖域
年間18mの圧倒的降雪が育むディープパウダーと、ゲレンデの84%が非圧雪という日本屈指のフリーライド天国。ゲレンデトップは標高1,280m、最長滑走距離は7.0kmとロング、奥行きの深さが独特のレイアウトを持つ。そのスケールは、東京ディズニーランド4つがすっぽり入る広大さだ。
急斜面・ツリー・ロングコース・起伏豊かなな自然地形に10のフリーライディングゾーンが広がり、パウダーライドの多彩さは日本有数の山。FWT(Freeride World Tour)の大会が開催されるのも大納得だ。あまりの雪の多さにパウダーリセット率も日本屈指で、3月まで良質パウダーが狙える極上のビッグマウンテン。上越ステイで雪が多めに降った翌日は「アライ以外の選択肢はない」と言い切れるほど。
Access:上越市中心部から約25km|車約35分
STEEPガイドページ::https://steep.jp/skiarea/lotte-arai/
シャルマン火打

「とことん非圧雪主義」万歳!パウダーハンティングに最強
豪雪スキー場として知られ、例年のハイシーズンの雪の深さは5m超え。しかもドライパウダーが大量に降り積もるのだからたまらない。掲げるキーワードは「非圧雪主義」「大自然そのまんま」。圧雪をしない努力を続け、約65%が非圧雪エリア&コースとして開放されている。
加えて中・上級者向きのコースが全体の80%という、こちらも珍しいテクニカルな構成で、パウダーと滑り込みを求めるコア層に最適な、攻略性の高いディープスポット。それでいて意外と穴場。「来てみたらパウダーだった」「ファットスキーを試してみたい」といった方にはファットスキーレンタルも完備。パウダーをとことん楽しめる環境が整っている。
Access:上越市中心部から約45km|車約60分
STEEPガイドページ::https://steep.jp/skiarea/charmant-hiuchi/
キューピッドバレイ

日本海の絶景+パウダーの穴場!
日本海を望む北斜面に広がり、年間15m超の豪雪が特徴。北斜面に位置するため雪質も抜群。全12コースで最長滑走距離は4,000mというゲレンデは、パウダーの溜まった非圧雪エリア、ツリーラン、コブや急斜面、滑りやすい中斜面、多彩な初級者コースと多彩なバリエーション。山頂から全12コースにアクセスできるデザインも特徴だ。
「キューピッドバレイはファミリースキー場だから…」と敬遠したら大間違いだ。キューピットバレイにはパウダー・フリーライド派が感動するビッグなツリーランエリアがあるが、意外とまだ知られていない。実はエリア屈指の超穴場のパウダースポットかもしれない。降雪後の晴れの日には、日本海の絶景+パウダーで幸せな1日をお約束。
Access:上越市中心部から約35km|車約55分
STEEPガイドページ::https://steep.jp/skiarea/cupidvalley/
糸魚川シーサイドバレー

正面に駒ヶ岳・鬼面山・雨飾山、後方に中部山岳国立公園の白馬連峰が広がるスキー場。晴れた日には日本海や佐渡、能登半島が望める絶景が楽しめ、海を背にして滑るという贅沢なライディングができるのがなんといっても魅力。晴れた日の日本海の青さと雪原の白さのコントラストは、旅の記憶として強く残る。
ゲレンデ規模はコンパクトながら、適度な急斜面と素直なラインが揃い、距離の長い中級者向けのコースが中心だが、山頂からの3,000mのロングラン、深雪コース、最大斜度38度のフェイスなど、十分に滑り応えがある。滑走体験+絶景、という「旅ならではの価値」をしっかり提供してくれる一山。
Access:上越市中心部から約40km|車約50分
公式サイト:https://seasidevalley.com/
池の平温泉アルペンブリック

独自のクラフトビールも自慢
妙高山麓の中央に位置し、上信越道・妙高高原ICから車で約5分という便利なロケーション。全国トップクラスのワイドな斜面が特長。アルペンブリックとカヤバの2つのゲレンデから成る15コース。豪雪エリアならではの上質な雪も安心感がある。4㎞のロングランクルージングや、大自然と開放感を満喫できるワイドな一枚バーンでのカービングは気分も最高! さらには日本最大級の「アルペンブリックスノーパーク」が自慢だ。
日本の名峰、妙高山をバックに野尻湖を眺望する景観の美しさもアルペンブリックならでは。おまけにリゾートが運営するブルワリーも併設され、独自のクラフトビールまでいただける。開放的な雰囲気のなかで、思いっ切り遊んでくつろぐ、心身ともにリフレッシュできる癒しのスキー場でもある。
Access:上越市中心部から約30km|車約45分
STEEPガイドページ::https://steep.jp/ikenotaira-alpenblick/
金谷山スキー場

レルヒ大佐の「日本スキー発祥の地」を訪問
明治44年(1911年)、オーストリア・ハンガリー帝国の軍人であったテオドール・フォン・レルヒ少佐によって、日本に初めて本格的にスキー技術が伝えられた「スキー発祥の地」としても知られるのが、この金谷山スキー場。コース3本と規模自体はとても小さく、滑走量を稼ぐ山ではないが、“日本スキーの原点”ともいえる歴史的象徴であり、ここで一本滑ることに意味がある場所。ナイターの雰囲気も良く、上越拠点なら、滑るだけでなく「訪れるスキー場」として組み込みたい文化遺産。
Access:上越市中心部から約5km|車約10分
公式サイト:https://kanayasankousha.com/
休暇村妙高ルンルンスキー場


小さな子連れ旅なら家族サービスデーに
妙高山の麓にこぢんまりと開かれた小さなスキー場。雄大な景色と温泉に恵まれた休暇村のプライベートゲレンデといった雰囲気で、ゲレンデはペアリフトが1本だけ架かり、穏やかな一枚スロープとキッズパークが広がる。混雑も少なく、いつも穏やかな時間が流れていて、ほっこりと和める。小さな子連れファミリーで、子ども主体でゆったりと過ごしたい日には絶好だ。ここから5分車を走らせると関温泉スキー場。
Access:上越市中心部から約28km|車約40分
公式サイト:https://www.qkamura.or.jp/myoko/
黒姫高原スノーパーク
愛犬と一緒に冬の思い出を作れる
北斜面寄りのため雪が安定しやすく、コンパクトながらも緩急のバランスがいいゲレンデ。中〜上級でも楽しめるコースも複数あり、なかでもイージーパウダー&ツリーランエリアの「ブラックベリーフィールド」は気になるスポット。
しかし、黒姫高原でもっとも評判を呼んでいるのはスキー場内で愛犬と一緒に過ごせる「スノードッグエリア」。雪の黒姫を満喫できるドッグエリアは、広々とした雪原をリードなしで自由に駆け回ることができ、犬と一緒にリフトも乗れる。ゲレンデ上部で思いきり遊んだあとは、あたたかい室内ドッグランでひと休み。ファミリーの一員である愛犬と、思い出に残る冬の一日を過ごせる。
Access:上越市中心部から約45km|車約55分
公式サイト:https://kurohime-kogen.co.jp/snow/
斑尾高原 & タングラムスキー場

共通パスで上手に混雑回避しながら「まだパウ」を楽しむ
標高1,305mが、信越屈指の自慢のパウダー「Madapow(まだパウ)」をもたらし、優れた雪質の魅力を存分に堪能できる環境が整っている。多彩な自然地形でロングランパウダーを堪能できるうえ、ツリーエリアの質の高さとスケール・多彩さは日本トップクラス。タングラムは北斜面主体のため、雪質が安定しやすく、コース全体にうねりがあり、気持ちよくロングターンを楽しめるラインが多い。
お隣の斑尾のダークホース的存在で、比較的空いている時間帯も多いため、斑尾との共通リフトパスを利用して組み合わせて楽しめば、混雑を回避しながら良いコンディションを狙える点が魅力。斑尾といえば長野県で信越エリアという印象が強いが、妙高市ステイなら40分とイージーアクセスで、上越市ステイでも上信越道利用で1時間あればリーチできる。
Access:妙高市から約28㎞|車約40分
STEEPガイドページ:https://steep.jp/skiarea/madarao/
HAKUBA VALLEY

長野県北西部にあるHakuba Valley。南は大町市の爺ガ岳スキー場、北は小谷村の白馬コルチナスキー場まで、直線距離にして南北約25kmほどのエリア内に10のスキー場が点在。その総合力はすでに世界中が知るところだが、10スキー場はそれぞれに個性的。大きな標高差があり、コースバリエーションも豊富で、非圧雪コースや各種パーク、丁寧に整備されたグルーミングバーンなど多彩そのものだが、そのほとんどのスキー場が北アルプスを背にして東に向いている。スキー場によっては南北にも斜面が広がっているため、北斜面が多く好条件のコースが多いのが特徴だ。
そして、その大半が最長滑走距離5000mを超えるスケールのビッグゲレンデ。くわえて、スキー場の麓には温泉や宿泊施設、飲食店、スキー・スノーボードショップなどがあるスキータウンが広がり、滑ったあとの充実度も高い。上越市からは日本海に出て糸魚川から下り90分ほど走る遠征にはなるが、日帰りは十分に可能。上越・妙高拠点でもアプローチできることは知っておくとよいことがあるかもしれない。
Access:上越市から約90㎞|車約90分
STEEPガイドページ:https://steep.jp/mountain/3546/
訪れたい上越・妙高のSKI SHOP
Lollipop

FACTION JAPANのオフィスも兼ねるプロショップ
信濃町インターより妙高方面へ2分。FACTION JAPANのオフィスも兼ねており、FACTIONスキーの他、様々なブランドのブーツやウエア、アクセサリー類も充実。商品の販売のほかにも、WAXフィーチャーを使用したチューンナップを承っている。また、店内にはスケート場もあり、悪天候時の遊び場としての一面もある。妙高方面へ行った際には是非立ち寄りたい。
Access:上越市中心部から約40km|車約60分
公式サイト:Instagram
West妙高RESORT店

妙高戸隠連山国立公園をはじめとした山々に囲まれたエリアに2024年にオープン。「i-nac 国際自然環境アウトドア専門学校」に隣接したフィールド・リゾート立地型のアウトドア専門店。アウトレット商品を含むアウトドア用品だけでなく、珈琲焙煎やお菓子まで、コンビニ機能を備えた、なんでもある心強いプロショップ!
Access:上越市中心部から約30km|車約45分
公式サイト:https://www.west-shop.co.jp/info/store/myoko

