POW JAPANがスキー場のサステナブル化をサポートする「サステナブル・リゾート・ハンドブック」を公開!

この美しい雪山でいつまでも滑り続けられるように……。「スノーコミュニティ発の脱炭素社会の実現」に向けてさまざまな活動をしている「Protect Our Winters(POW=パウ)Japan」。このたび、スキー場の脱炭素やサステナビリティ化を推進するために、「グリーンなスキー場のためのサステナブルリゾートハンドブック」を制作・公表した。

POWは、2023年の12月からサステナブル化を推進するリゾートの連盟体「サステナブル・リゾート・アライアンス(以下、SRA)」というプロジェクトをスタート。全国のスキー場のゼロカーボン化・サステナブル化を目指し、そしてスキー場と滑り手がともにその実現を目指せる場づくりに注力してきた。

STEEPでも、このSRAの加盟スキー場のサステナブルへの取り組みを詳しく紹介。2023年のスノーシーズン中に、エイブル白馬五竜かたしな高原スキー場スマイル・リゾート東急不動産株式会社白馬八方尾根スキー場と、5つのスキー場の事例をお届けした。

サステナブルへの取り組みが盛んなエイブル白馬五竜(SRA加盟)

この度、POWが製作したスキー場の脱炭素やサステナビリティに特化したハンドブックの狙いや概要は以下の通り。
発表されたプレスリリース(PR TIMES/2024年8月5日)より内容を簡単に紹介しよう。


■ハンドブックの目的

POWはこのように示している。

これまでの活動のなかで、各地のスキー場との会話のなかから「温暖化の危機感を感じている、なにかしたいと思っている。だけど、なにから着手して良いかわからない。具体的な取り組みを示して欲しい」という声でした。POW JAPANとしても以前から国内外の事例をリサーチしておりましたが、スキー場の脱炭素やサステナビリティの取り組みが網羅的にまとめられているものには出会えませんでした。
そこで、各分野のスペシャリストで構成されるSRAのアドバイザーチームや、すでに先進的に取り組まれているスキー場の皆さんなど、多くの方にご協力いただき、他産業の取り組みなどを参考にしながら、スキー場の脱炭素やサステナビリティに特化したハンドブックを制作することに至りました。

このハンドブックは「はじめの一歩」を後押しするためのアクションリストや、国内外のスノーリゾートの先進事例の紹介などで構成されています。ハンドブックがきっかけとなり、各地のスキー場が取り組みを積み重ね発展させていくことが、今度はスキー場近隣の自治体や関連企業へ、スノー産業全体へ、そして他産業へと波及していくことを期待しています。           

~POW Japan

■ハンドブックの概要

・国内外のスノーリゾートやスノータウンの先進的な取り組みとして、欧州、北米、野沢温泉村に着目し、インタビュー記事で紹介
・スノーリゾート経営におけるゼロカーボンやサステナビリティに特化した12のアクションを紹介
・加盟スキー場向けに配布したハンドブックは、徹底した環境印刷に取り組む株式会社大川印刷にて、FSC®森林認証紙、ノンVOC(石油系溶剤0%)インキを使用し、再生可能エネルギー100%で印刷
・カラー32ページ

このハンドブックは、スキー場やスノー業界関係者、そして誰もがサステナブルへの取り組みに興味を持ち、アクセスできるよう、POWの公式サイトからPDF版が無料公開されている。
興味深い情報も盛りだくさんだ。ぜひチェックしてみよう。

Information

POW JAPAN
◆公式サイト:https://protectourwinters.jp/
◆公式SNS:InstagramFacebookYouTube

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