
'24-25 ブランドの注目・ラインナップのトピックス
ほとんどのモデルにリサイクル素材を採用

スカンジナビアの厳しい気候に耐えられるタフなプロダクトでありながら、比較的リーズナブルな価格帯が魅力で、エントリーユーザーからフリースキーヤーまで幅広いファンを持つ「2117」。スウェーデンの最高峰ケブネカイセ山は温暖化の影響により、以前は海抜2117mあった標高が下がってきている…という背景から名前が生まれたスウェーデン発のブランドだけあり、環境への意識の高さは特別だ。

2009年以降、環境に配慮したリサイクルファブリックを積極的に採用してきたが、’24-25季は、よりSDGsを意識して、ほとんどのモデルにヨーロッパのエコ基準を満たしたリサイクル素材を採用した。
‘24-25季はすべてウール素材に
もう一つの大きな変更点は中綿素材。今まで化学繊維が中心に採用されていたものが‘24-25季はすべてウール素材になった。3レイヤーのアウターだけは中綿が入っていないので、背中の一番冷える部分にウールの中でもメリノウールをシールのように貼っている。


ウールは抗菌作用、温かい、通気性が良いなど、化学繊維よりも優れていて、綿素材としても見直されている。ベースレイヤーなどもメリノウールを使ったものが増えているが、素材としては高級なもので値段も張るが2117は、その点は企業努力で、かなり価格は抑えられているという。3レイヤーでも10万円ちょっと、6、7万円のモデルも多く、最もリーズナブルなもので5万円以内のアウターもある。
加えてアップデートされたのは透湿性。通常、素材は耐水圧を高めるとコーティングなどの過程で透湿性が下がってくる傾向にあるが、2117は耐水圧の数値とほぼ同じ数値を維持しているため、非常に蒸れない。普通は価格を抑えるために耐水圧を高めると透湿性が激しく落ちるため、蒸れるウエアになってしまう。
2117は値段が安めのものでも透湿性が高いので蒸れない。3レイヤーのアウターでは耐水圧が20,000で透湿性が30,000と、透湿性のほうが高い。30,000というと、もうほぼ最も透湿性の高いといわれるGORE-TEXの数値だ。この価格でGORE-TEX並みの透湿性を出しているメーカーは極めて稀だ。ぜひ試してみたい。

BRAND features
2003年創業。以来、ヨーロッパのスキーリゾートを中心に広がり、今では日本を含め3大陸23カ国で展開中。スカンジナビアの厳しい気候に耐えられるタフなプロダクトでありながら、比較的リーズナブルな価格帯が魅力で、エントリーユーザーから本格的にフリーライドを楽しむ滑り手まで、ファン層は幅広い。ブランド名の由来でもあるスウェーデンの最高峰ケブネカイセ山は温暖化の影響により、当時海抜2117mあった標高が下がっている。2009年以降は環境に配慮したリサイクルファブリックを積極的に採用。SDGs先進国のスウェーデンらしい取り組みを続けている。
BRAND info
2117(トゥウェンティーワン セブンティーン)
URL:https://2117.se/
取扱い/(有)モアナ
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